全日本大学駅伝で駒大が5時間11分8秒の大会新記録で6年ぶり13度目の優勝を飾った。今季はコロナ禍で出雲駅伝が中止となり、今大会が「大学三大駅伝」の開幕戦だった。

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駒大、東海大、青学大の「3強」の構図だが、優勝争いは大混戦。それだけに差がつきやすい山登りの結果が、全体の順位にも大きく影響を及ぼしそうだ。

田沢以外にも、4年生の小林、ルーキー鈴木ら層が厚い駒大だが、山は不安材料。そこをしのげれば、優勝争いを展開できる。その点、青学大は今年5区で区間2位の好走だった飯田の存在が心強い。箱根は過去6年5勝と勝ち方を熟知し、失速区間がなければ、実力は1番だ。東海大も2年連続で山を登っている西田が残る。前チームの「黄金世代」は卒業したが、下の世代も順調に育っている。

明大は経験豊富、予選会をトップ通過した順大も、枚数がそろう。主戦は充実する早大は、底上げがカギ。東洋大は西山の復調に上位進出が懸かっている。