岩崎恭子

バルセロナ五輪　水泳女子２００メートル平泳ぎで金メダルを獲得した岩崎恭子

水泳女子２００メートル平泳ぎで、世界記録を持つ女王ノール（米国）を破って優勝。誰もが驚いた金メダルだった。ただ、１４歳の中学生が驚いたのは「素直な気持ちを言っただけ」の言葉が、帰国したら大騒ぎになっていたこと。「何で話題になるのかが分からなかった。大人の感覚はおかしいと思った」と振り返った。言葉の呪縛に苦しんだ時期もあったが、岩崎自身も大人になった。結婚して１児の母、水泳の普及にも努めている。今は「よく言ったなと思いますね」と笑える。人間的な成長があったからこそ、言葉も本当の意味での「名言」になった。

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＜バルセロナ五輪・1992年7月28日掲載＞