オランダのアペルドールンで開かれている自転車競技世界選手権のトラック種目で、男子ケイリンの河端朋之(日本競輪選手会岡山支部所属)が銀メダルを獲得した。同種目での日本勢の表彰台は93年に銅メダルを獲得した吉岡稔真以来で25年ぶり。

 河端は各組1着が準決勝に進める1回戦は2着。敗者復活戦で1位となって準決勝へ勝ち上がると、3位で決勝に進出した。6選手による決勝は最終周回で後方から追い上げて、最後の直線で2位に入った。河端は「もともとなかった枠をアジア選手権優勝でつかみとって、さらにここで表彰台に立ったのですごくうれしい。ブノワコーチに、落ち着いてしっかり自信を持ってレースをしろ、と言われているので、そのとおりできたと思います。次のシーズンにつなげたい」と喜んだ。

 今季のW杯第4戦で優勝した脇本雄太(同福井支部)は準決勝1組で5位にとどまり、7~12位決定戦で9位となった。新田祐大(同福島支部)は1回戦と敗者復活戦で敗れた。

 女子スプリントの小林優香(同福岡支部)と前田佳代乃(京都府連盟)はともに1回戦で敗退した。

 日本自転車競技連盟の中野浩一選手強化委員長は意識の変化を指摘し「東京オリンピック(五輪)でメダルを取るためと目的がはっきりとしている。(好成績が続き)みんなやっていることが間違いないと自信にもなる。これからますます練習に気合が入る」とさらなる強化に期待を寄せた。