池田勇太(30=日清食品)は信念を持ってリオデジャネイロ五輪に向かう。松山英樹(24)が出場辞退し、世界ランク84位に浮上した谷原秀人(37)も出場しないと確認された。同91位で日本男子“1番手”に繰り上がった池田は4日、日本プロ選手権(7日から、北海道クラシック)の練習ラウンドの後、正式決定ではないことを踏まえつつ、あらためて五輪への思いを語った。

 「ゴルフ界は五輪(復帰)を起爆剤にしなきゃ駄目になる」。ゴルフ人口が減る中、五輪によってゴルフの魅力を広めたい。同時に五輪の魅力をゴルファー仲間に伝えるため「開会式に出る前提で」日程を組んでいる。それも4年後に向けて「自分で出て、経験して、発信していきたい」と、東京五輪成功の役に立ちたい使命感からだ。

 一方で世界ランク103位で“2番手”になった片山は、出場権が回ってきた際は「行きます」と丸山茂樹ヘッドコーチ(HC=46)に伝えている。この日は丸山HCとともにテレビ収録。松山らの決断による状況の変化に「複雑ですよ」とし、五輪についても「決定していないから、何も言わない方がいい」と話すにとどめた。