あと1歩及ばなかったが、石川遼(26=CASIO)は選手会長として、ゴルファーとしての開幕戦に「100点満点」をつけた。「会長としては申し訳ないけど100点。これ以上はできません。選手としても今の100%が出せた」と胸を張った。ピンフラッグや熊本地震復興祈願のピンバッジなど、選手会長としてアイデアを実現させた。選手としては、前半を単独首位で引っ張り、最後まで優勝争いを演じた。

 この日はショットは乱れたが、パットでカバー。16番では8メートルのパットを沈めガッツポーズも飛び出した。悩んでいたスイングも「すっきりしたところがある」と手応えをつかんだ。重永に対しては「気迫の部分で僕が重永さんに負けていた。1打1打を打っていても、そこで負けたくないと戦っていた。それが最後の1打差になった」と、そのプレーをたたえていた。