女子ゴルフツアーの大王製紙エリエール女子オープン(21日開幕、愛媛・エリエールGC松山)の練習ラウンドが19日、開催コースで行われ、AIG全英女子オープン優勝の渋野日向子(21=RSK山陽放送)がイン9ホールをプレーした。

先週の伊藤園レディースは、国内ツアーでは3月末アクサレディース以来出場26試合ぶりの予選落ち。今大会が再スタートになる。

予選落ち直後は涙を見せたが、気持ちの切り替えはとっくに完了済みだ。「何ならその日(予選落ちした16日)のうちにヘラヘラしてました。(翌日の)日曜日は(青木)コーチのところに練習に行って。コーチに“落ちるならもうちょっとたたけよ”と言われました」。1打差で涙をのんだことをいじられたという。

「でも、考えてみたら“よく頑張ったよな”と。それまでも予選落ちの危機が何度かあって。応援団の人たちに“これまでがんばってくれて、ありがとう”と言ってもらって。今回の予選落ちで、いろいろ知ることができたものがあったし、そう考えると“いい予選落ち”です」と前向きにとらえた。

今季残り2戦。“終戦宣言”した賞金女王争いはトップの鈴木愛と約2431万円差あり、今大会終了時に3000万円差を超えれば、数字上の可能性も消える。

「賞金女王については、もうあまり考えていません。それより、自分のゴルフをしたい。先週、上りのパットが何度かショートして…。私のゴルフと言えば、強気のパットとバウンスバック(ボギー後のバーディー奪取)なんで、特にそこを意識して。この2試合を今年の集大成にしたい」。

この日、予選2ラウンドのペアリングが決まり、同組は同じ“黄金世代”の勝みなみ、小祝さくら。「黄金世代3人は予想してなかったです」と言いつつ、うれしそうだ。ライバルと刺激しあって、本来の自分を取り戻す。