男子ゴルフの石川遼(28=CASIO)が、日本男子ツアー開幕戦SMBCシンガポール・オープン(16日開幕、アジアツアー共催)で「三度目の正直」となる最終日までの優勝争いを誓った。

15日、会場の同国セントーサGCで最終調整。今大会の予選は一昨年が首位、昨年が2位で通過しながら、最終的にそれぞれ16位、47位へ沈んだ。それだけに「悔しかった。ただ予選がトップでもビリでも4日間の戦い。自分の実力と受け止めた。成績はすごく大事になる」と、今年を占う一戦と位置づけた。

6月下旬時点での世界ランキングによって決まる、東京オリンピック(五輪)出場権を狙うためにも、今年こそ最終日まで優勝争いに加わりたい思いは強い。さらに今大会は、7月の全英オープン出場権もかかる。五輪出場権には無関係だが、代表入りした際には世界のトップと一戦交え、士気を高めて五輪に臨むことができる。「去年のゴルフじゃ物足りない。新たな気持ちで臨みたい」。同じ過ちは繰り返さない決意を示した。(シンガポール=高田文太)