女子ゴルフの渋野日向子(21=サントリー)は、当初の計画よりも4カ月以上遅れて、ようやく今年初戦を迎えることになった。

もともとは、2月20日からタイで開幕予定の米ツアーが今年初戦の予定。その翌週のシンガポールでの米ツアーにも出場し、3月5日開幕の国内ツアー開幕戦ダイキン・オーキッド・レディースに臨む計画だった。それに先立ち、日米で合宿を行っていたが、日米ツアーとも中止が続いていた。

3月22日に放送されたテレビ番組に出演した際には「プクプク太りました」と、一回り大きくなった姿を披露していた。ただ、これまでの間、自身のインスタグラムでは、トレーニングやクラブを使った練習の動画を随所で公開。今月1日に投稿した最新の写真では「新品から2ケ月後のウェッジ」との説明が記された、傷だらけのウェッジをアップで撮影した写真を公開。豊富な練習量の一端をのぞかせていた。

5月にテレビ出演した際には、故郷岡山の実家で過ごすことが多いことと「4月から飼い始めたワンちゃんとたわむれるのが、最高の癒やしです」と、犬を飼い始めたことも明かした。犬はシェパードで「朔(さく)」と名付けたという。

今年初戦が4カ月遅れただけでなく、今年と来年の計画も見直しが必要となった。当初、今年は東京オリンピック(五輪)を経て国内ツアーを戦い抜き、来年からの米ツアー参戦を目指していた。だが東京五輪は1年延期。さらに米ツアーが、来年の出場資格を争う予選会を行わないことを発表した。渋野が来年、米ツアーに参戦するには、昨年のAIG全英女子オープンに続き、再び5試合あるメジャーで優勝するか、日米共催のTOTOジャパンクラシック(11月6~8日、茨城)で優勝することが条件。険しい道のりとなるが、まずは今年初戦が決まり、再び笑顔でラウンドする姿を見せる日が近づいている。