8位から出た森田遥(24=新英ホールディングス)が7バーディー、1ボギーでまわり、通算10アンダー、134として前日トップの西郷真央(19=大東建託)と並んで首位に立った。

アウトからスタートして前半を2アンダーで折り返すと、後半出だしの10番では1・5メートルのパットを決めて4つ目のバーディー。その後も14番で5メートル、16番では4メートルとロングパットも次々と沈めてスコアを伸ばし、西郷に追いついた。

森田は「ショットの調子が悪くないのと、ピンポジションによって攻める部分を見極められた。あんまり良くない時期が長かったので、不安の方が大きいですね。昨日、今日で少し自信がついたかな」と振り返った。

昨年は13試合に出場して予選突破は3度のみと苦しんでいた。「メンタル的にも良いショットが打てたとしても悪いショットのイメージがあったりするので。ホテルも予選を通らない想定でとってしまうし、交通費とかゴルフ以外のいろんな面で配慮してしまっていた」と反省。このオフは基礎練習を繰り返して原点回帰に努めた。

そうして迎えた21年初戦は幸先よく首位で予選突破した。「見られていることが力になるタイプ」と有観客開催も背中を押しているという。優勝をつかめば17年の北海道meijiカップ以来、約4年ぶり。「明日も初日、2日目と同じように自分のペースでラウンドをする。いろんな人にサポートしてもらっているので、感謝の気持ちを伝えたり、いいプレーをしたい」と残り36ホールも全力で駆け抜ける。