男子ゴルフの全米オープン(6月16日開幕、マサチューセッツ州)日本予選会が23日、千葉・カレドニアンGCで行われ、石川遼(30)は通過できず、3年連続7度目の出場はならなかった。23人が上位3位までの出場権をかけて36ホールストロークプレーで争い、石川は通算1オーバー、145で16位だった。昨年は予選会を首位通過していた。

予選落ちにも「短期決戦の中、いいスコアを出せなかったが、やってプラスになったことはたくさんある。1打1打しっかり課題を持ってやれていることが楽しい」と収穫を強調。「結果は残念です」としたが「まだヘタですが、まだまだうまくなれる。やる気はあるし、楽しくゴルフができています」と前向きに話した。

この日は珍しく黒い短パンでプレーした。「軽く感じるので足が疲れにくい。疲労感軽減で履きました」と明かした。

杉山知靖が9アンダーでトップ通過。出水田大二郎が8アンダーで2位。6アンダーの3位3人によるプレーオフをT・シノットが制し、出場権を獲得した。3人とも海外メジャー初出場となる。

杉山は「素直にうれしいいです。ジュニアのころからあこがれていた舞台。光栄です」。目標は「最低でも予選通過。1打1打に集中したい」とした。

出水田は「ひと安心です」。ホッとした表情を見せたのは、この日朝、突然の腰痛で欠場するか迷ったという。痛み止め1錠を飲んで出場。「始まったら力が抜けて、ショットもバシバシついてくれた。ケガの功名です」と話した。「マサチューセッツ州でやることしか知らない」と照れ笑い。「本番に向けてしっかり準備したい。出るかどうか分からないですが、タイガー(・ウッズ)やマキロイ、シャウフェレとか回りたい」と願望を明かした。さらに「松山(英樹)さんと練習ラウンドとか回りたい。いろいろ教えてもらえたら」と話した。

シノットは3人によるプレーオフを4ホール目で制して、出場権をつかんだ。「とてもうれしいです。タフなプレーオフだったのでホッとしています」。目標については「とにかくベストを尽くす」とした。

すでに松山英樹、アマチュア中島啓太が出場資格を得ている。