女子53キロ級の吉田沙保里(32=ALSOK)が優勝し、世界大会16連覇と個人戦200連勝を達成した。略歴と記録の詳細は以下の通り。

 ◆吉田沙保里(よしだ・さおり)1982年(昭57)10月5日、三重県津市生まれ。3歳の時に、父の指導でレスリングを始める。久居高-中京女大(現至学館大)、現ALSOK所属。04年アテネ、08年北京、12年ロンドン五輪で女子55キロ級3連覇。12年9月の世界選手権で優勝し、「霊長類最強の男」アレクサンドル・カレリンを抜く世界大会13連覇を達成。同年11月に国民栄誉賞を受賞した。157センチ。

 ◆吉田沙保里の連勝記録 今大会前まで個人戦195連勝。決勝まで5連勝を加えてちょうど200連勝となった。01年12月の全日本選手権3位決定戦で伊調馨に勝ってスタートした。08年と12年のW杯で敗れているが、いずれも体重2キロオーバーまで認められる団体戦。個人競技の連勝は柔道・山下泰裕の203連勝が有名だが、これは団体戦の引き分け7(レスリング団体戦は引き分けなし)をはさんだもので、純粋な連勝は68。今大会に出場する伊調馨は現在個人戦86連勝中。

◆レスリング世界大会優勝回数5傑◆

<1>吉田沙保里(日本=女子55、53キロ級) 16(五3、世13)

<2>カレリン(ロシア=グレコローマン130キロ級) 12(五3、世9)

<2>伊調馨(日本=女子63、58キロ級) 12(五3、世9)

<4>メドベジ(ソ連=フリー97、100キロ超級) 10(五3、世7)

<5>サイキエフ(ロシア=フリー74キロ級) 9(五3、世6)

<5>小原日登美(日本=女子51、48キロ級) 9(五1、世8)

※五=五輪、世=世界選手権

◆レスリング世界大会連覇数5傑◆

<1>吉田沙保里(日本=女子55、53キロ級) 16(2002年~)

<2>カレリン(ロシア=グレコローマン130キロ級) 12(1988~99年)

<3>ベログラゾフ(ソ連=フリー57キロ級ほか) 8(1980~88年)

<4>ハダーチェフ(ソ連=フリー90キロ級) 7(1986~92年)

<4>伊調馨(日本=女子63キロ級) 7(2002~08年)