卓球の女子W杯は29日、カナダのマーカムでシングルスが行われ、昨年の大会で日本勢初優勝を果たした平野美宇(17=エリートアカデミー)は準決勝で劉詩■(中国)に0-4で敗れ、3位決定戦でも鄭怡静(台湾)に2-4で屈して4位に終わった。中国勢同士の対決となった決勝は、第1シードの朱雨玲が劉詩■に4-3で競り勝ち優勝した。

 4月のアジア選手権で3人の中国勢を破って優勝し、世界選手権で銅メダルに輝いた日本の17歳に対する目は変わり、対策は練られていた。平野は「世界のレベルが上がって自分の得意な部分がなくなり、普通になっている」と、目を赤くした。3位決定戦は中国勢が不在だった昨年大会の決勝で対戦した鄭怡静が相手。大事なラリーで競り負けた。「去年まで勝っていたラリーも今は五分五分になっている。戦術も高めないといけない」と平野。もう1段上の強さを身に付けるための課題が浮き彫りになった。

※■は雨カンムリに文の旧字体