２大会ぶり４度目の優勝を目指す日本（世界ランキング２位）は、初戦のイタリア（同９位）を９－０で下し、６回コールド発進を飾った。日本は初回に１番山田恵里（日立）が左越えに先制ソロを放つと、その後も着実に加点し９得点を奪った。投げては先発上野由岐子（ビックカメラ高崎）が４回完全投球で２番手藤田倭（太陽誘電）も２回無安打に抑えて完封リレーを飾った。１次リーグは１６チームが２組に分かれて行われ、各組上位４チームが変則方式の決勝トーナメントに進む。２連覇を狙う世界１位の米国はＡ組に入った。優勝チームは２０２０年東京五輪の出場切符を手にするが、日本は開催国枠を確保している。

　世界選手権の国内開催は２０年ぶり。１２日の３位決定戦と決勝まで千葉県内の４球場で行われる。

チーム	１	２	３	４	５	６	計
イタリア	０	０	０	０	０	０	０
日本	１	０	３	１	０	４	９

【日】上野、藤田

【イ】Ｇ・チェケッティ、カッチャマニ、ニコリーニ

【本】山田、山崎（日本）

ソフトボール世界選手権　予選リーグ　日本対イタリア　試合前に円陣を組む日本ナイン（撮影・戸田月菜）

ソフトボール世界選手権　予選リーグ　日本対イタリア　試合前笑顔を見せる上野投手（撮影・戸田月菜）

【試合経過】

イタリアは１回表、１番が空振り三振。２番一ゴロ。３番一直。

日本は１回裏、１番は北京五輪金メンバーの山田。初球を捉え、左翼へ先頭打者本塁打。幸先よく１点を先制。２番死球。３番山崎は四球で無死一、二塁。４番山本は遊ゴロで１死一、三塁。５番洲鎌のところで一塁走者の山本が盗塁を試みるもアウト。洲鎌は四球で２死一、三塁。６番長崎は左飛でチェンジ。

イタリアは２回表、４番が見逃し三振。５番が空振り三振。６番も空振り三振。先発上野はこの回を３者連続三振に抑える。

日本は２回裏、７番藤田は三直。８番我妻は二飛。９番渥美は中前打で２死一塁。１番山田は空振り三振。

イタリアは３回表、７番は遊ゴロ。８番は見逃し三振。９番は空振り三振。日本先発の上野はここまでパーフェクト投球。

日本は３回裏、２番市口が左前打を放つ。守備の乱れを見逃さず二塁へ進塁して無死二塁。３番山崎は中飛で１死二塁。４番山本は死球で１死一、二塁。５番洲鎌のところでイタリア先発が暴投し１死二、三塁に。洲鎌は見逃し三振で２死二。三塁。６番長崎。投手返しの当たりでヘッドスライディング。処理した遊撃が送球できず２点目を挙げる。２死一、三塁。７番藤田。投ゴロも悪送球で２者生還。なおも２死二塁。８番我妻は空振り三振。日本はこの回に３点を奪ってリードを広げる。

イタリアは４回表、１番は空振り三振。２番は空振り三振。３番は二ゴロでチェンジ。

日本は４回裏、９番渥美は左前打で無死一塁。１番山田のところでイタリアのミスで一塁走者の渥美が二塁に進塁。１番山田は左飛で１死二塁。２番市口。中前打で二塁走者が生還。１死一塁。３番山崎は三振。４番山本。バッテリーミスで一塁走者が進塁して２死二塁。山本は投ゴロでチェンジ。市口の適時打でリードを５点にした。

イタリアは５回表。日本の投手が上野→藤田に交代。４番は二ゴロ。５番は空振り三振。６番空振り三振。２番手藤田も３者凡退に抑える。

日本は５回裏。内藤が代打で登場も右飛に倒れる。６番長崎は中二塁打で１死二塁。イタリアの投手がカッチャマニ→ニコリーニに交代。７番藤田は遊ゴロで２死三塁。川畑が代打で登場も空振り三振に倒れる。

イタリアは６回表。７番は二ゴロ。８番投ゴロ。９番空振り三振。

日本は６回裏。大工谷が代打で登場し、中前打で出塁。１番山田がセーフティーバントで出塁し無死一、三塁。２番市口の適時打で６－０。なおも無死一、二塁。３番山崎が左翼への３ラン。これでコールド勝ちを収めた。

日本スタメン

ソフトボール世界選手権　予選リーグ　日本対イタリア　先発した上野由岐子投手（撮影・戸田月菜）

ソフトボール世界選手権　予選リーグ　日本対イタリア　１回裏無死　初球、先頭打者本塁打を放つ山田外野手（撮影・戸田月菜）

ソフトボール世界選手権　予選リーグ　日本対イタリア　１回裏無死　初球、先頭打者本塁打を放ちダイヤをまわる山田外野手（撮影・戸田月菜）