女子団体は、北海が苦しみながらも3連覇を達成した。札幌山の手との決勝では、先鋒の佐々木紅(2年)と準決勝から中堅を託された1年生の渡辺天海が勝ち優勝を決めたが、その後の大将戦で淡路弓侑(2年)が体重で47キロ軽い相手に敗れ、後味の悪い幕切れとなった。

この日、同校野球部がセンバツ出場を決め喜びに沸いたが、柔道部には笑顔はなかった。試合終了後、斎藤順道監督(42)から雷が落ちた。「感動も何もない、ただ試合が終わったというだけ。練習の半分も力を出していない。勝ち負けじゃない。団体は全国につながらないとはいえ、覇気、気持ちがまったく見られなかった」と話した。

それでも前日の個人戦決勝で敗れた椿原里梨(1年)が、準々決勝で払い腰で一本勝ちするなどチームに勢いをつけた。「今大会は11キロの減量をして臨んだが、調子が上がりきらなかった。この経験を今後につなげたい」と前を向いた。