【パリ=松本航、木下淳】世界ランク4位の日本(張本智和、戸上隼輔、篠塚大登)がメダルを逃した。大アウェーの中、同3位で開催国のフランスと銅メダルをかけて対戦し、最終ゲームまでもつれ込んだ死闘を2-3で落とした。

張本「正直、準決勝が終わって時点では最悪の大会だと思った。今日も勝てなかったけど、すごくいい大会だったと思う。戸上、篠塚と田勢監督、サポートしてくれた皆さんのおかげで戦えた。もちろんメダルという形にはならなかったけれど、このチームを誇りに思う。(2大会ぶりメダルなしを)たまたまで終わらせることもできるし、必然と思うこともできるけれど、僕は必然だったと思いたい。自分に絶対、何かしらの問題がある。僕たちは、頑張り続けることしかできない」

第1試合のダブルスで篠塚、戸上組が2ゲームを連取される。第3ゲームは取り返したが、第4ゲームを6-11で取られて1-3で先取された。

第2試合はシングルスで張本が登場。個人で銅メダルを獲得した17歳のフェリックス・ルブランと対戦した。7日の準決勝のスウェーデン戦では、最終第5試合のシングルスで2-0からひっくり返された。3時間半を超える激闘で力尽き「死んで楽になるんだったら死にたい」とまで例えで形容してしまうほどのダメージを受けたが、必死に切り替えて銅メダルマッチを迎えた。

第1ゲームは終盤に逆転し13-11で競り勝つ。第2ゲームこそ失うが、第3ゲームを取り返す。2-1となったが、第4、5ゲームを失い、またも逆転負けで2試合を先取された。

0―2と後のない第3試合は戸上がシングルスで登場。ルブラン兄弟の兄で20歳のアレクシ・ルブランと対戦。戸上は2ゲームを連取した。1ゲームこそ失ったものの3―1で1試合を取り返した。

2―1で迎えた第4試合はシングルスで再び張本が登場。シモン・ゴズィーに対して、第2試合のリベンジを期した。第1ゲームを11―8で先取。第2ゲームは失ったが、第3ゲームを取り返し、第4ゲームもデュースの末に14-12で連取した。背中を反り返したガッツポーズ「ハリバウアー」で、この五輪では自身最後の試合を制し、喜びを爆発させた。土壇場でエースの役目を果たした。

運命の第5試合。篠塚の相手はルブラン弟だった。第1ゲームを7―11で失うと、そのまま第2ゲームも歯が立たず。しかし第3ゲームを14-12で奪い返すと潮目が変わる。年下の格上を相手に第4ゲームも途中まで8-5とリード。期待を抱かせたが、最後はひっくり返された。

つないできたメダルは途切れた。2016年リオデジャネイロ五輪の銀、2021年東京五輪の銅メダルに続く3大会連続のメダルは守れなかった。東京五輪後の3年間で、打倒中国を目指してきたが、今大会で欧州勢のレベルアップを目の痛感させられた。ただ、まだ若い。平均年齢21歳の、信頼し合えるメンバーと駆け抜けたパリ五輪は幕を閉じたが、次の28年ロサンゼルス大会でメダルを奪還すべく、この悔しさを教訓にする。