1日に現役最後の試合を終えた錦織圭(36=ユニクロ)の功績をたたえるセレモニーが6日、有明コロシアムで行われた。

司会を務めた俳優の石黒賢に呼び込まれ、ノーネクタイのスーツに白いスニーカー姿で登場。大きな拍手を受け、マイクを握ると「今日は自分のために時間を作っていただいてありがとうございます」と感謝した。「正直、4、5日前の1回戦で負けて、お祝いしてくれて、けっこうおなかいっぱい」と笑いを誘い、「また皆さんに会えることをうれしく思います」と続けた。

栄冠の裏で度重なる故障に苦しんだ歩みを伝える映像を、真剣な表情で見守った。「こうやって見ると、けがが多いテニス人生」と振り返りながらも、「頭に残っているのは楽しい、最高だったシーン、優勝したシーン。特にジャパン・オープンで優勝した記憶は鮮明に残っている。楽しい記憶があります」と、12、14年に頂点に立った有明での思い出を語った。

「努力して最後まで走り続けられたこと、結果どうこうよりも、出し切れて頑張れたことに満足しています」。世界ランキング最高4位、14年全米オープン準優勝など、日本テニス界の歴史を塗り替えた競技人生を、充実感とともに振り返った。

ラファエル・ナダルやカルロス・アルカラスらからのビデオメッセージも上映され、錦織は白い歯を見せながら見入っていた。【勝部晃多】