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本物の“星”だアテネ女王破った/競泳

<競泳:北京オープン(五輪テスト大会)>◇2日目◇1日◇北京

 女子200メートルバタフライで星奈津美(17=スウィン大教)が、04年アテネ五輪金メダリストを破る大金星を挙げた。2分8秒55で優勝。五輪連覇を狙う2位オティリア・イエジェイチャック(ポーランド)の2分10秒18を、1秒63上回った。前日1月31日の予選は、日本歴代2位の2分7秒35でトップ通過。五輪テスト大会として本番と同じ不慣れな午前決勝となり、タイムを落として課題も出たが、競泳界に現れた新星は、存在感を発揮した。

 星が、正真正銘の「北京の星」になった。前半は体力を温存する作戦。女王イエジェイチャックとの一騎打ちに備えると、最後は1秒63上回った。前日の日本歴代2位の好タイムが「まぐれ」ではないことを証明した。五輪本番プールで手応えをつかんだ埼玉・春日部共栄高2年生は「うれしい。また8月も、ここで泳ぎたいなと思った」と、笑顔で話した。

 それでも喜んでばかりはいない。無名の存在から一躍、北京五輪メダル候補になったからこそ、前日よりも1秒20も遅れたことは不満だった。本番は放送権を持つ米テレビ局の意向で、異例の午前決勝。この日は午前10時から男女計6種目で決勝が行われ、星は同8時から普段通り約1時間、体を動かしてレースに備えた。だが「思うように体が動かなかった。もう少しやるべきだったかな」と反省。後半は予想以上に、スピードに乗り切れなかった。

 帯同した日本水連の松井健医科学委員は「体温の上昇を早めるために生活のリズムを変えることはもちろん、普段の練習から午前中のレースを想定する必要がある」と、入念な準備が必要と指摘した。それでも、伸びしろがある中で女王に勝ったことは自信にもなった。伸び盛りの17歳にかかる期待は一段と高まった。

[2008年2月2日9時27分 紙面から]

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