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2007年高校ラグビー特集


第87回全国高校ラグビー大会

伏見工スーパーサブ決めた/高校ラグビー

伏見工対長崎北陽台 後半16分、逆転のトライを決めた伏見工WTB鈴鹿翔
伏見工対長崎北陽台 後半16分、逆転のトライを決めた伏見工WTB鈴鹿翔

<高校ラグビー:伏見工17-8長崎北陽台>◇準決勝◇5日◇花園ラグビー場

 伏見工(京都)が、2大会ぶり5度目の優勝に王手をかけた。長崎北陽台(長崎)に先制後に逆転を許す苦しい戦いだったが、後半16分に途中出場のWTB鈴鹿翔太(2年)が再逆転のトライ。ぜんそくと闘うスーパーサブの活躍で、ノーシードから進撃した長崎北陽台を17―8で振り切った。

 この瞬間を待っていた。「よっしゃ、来た!」。伏見工WTB鈴鹿翔のエンジンにターボが入った。1点を追う後半16分。ゴール前30メートルの右中間スクラムから左へ展開。5人がつないだボールを受け取った背番号23が左タッチライン際を突っ走り逆転のトライ。伏見工のスーパーサブが、決勝への道を切り開いた。

 鈴鹿翔 うれしかった。試合に出られない先輩たちの涙を見たら、自分が頑張らないといけないと思っていたから。先輩たちには「お前がトライしたら勝てる」と言われていた。

 100メートル走はチームトップの11秒2。後半開始から切り札を投入した高崎監督は「一気にトライを取りに行ける。あれ(逆転トライ)がなければもつれていた」と、采配に応えた2年生WTBをねぎらった。

 常に不安と背中合わせで戦っている。「試合中もどうなるか分からないんです」。鈴鹿翔は小学5年から再発したぜんそくに今も苦しみ、週に3度しか練習できないときもある。1日に2、3回は薬を吸入。試合中に発症したこともある。この日も試合前に吸入して臨んだ。

 決勝で激突する東福岡とは今季初対戦。ともにBK陣の決定力が武器だ。「先輩たちを最高の形で引退させたい」と鈴鹿翔が力を込めた。高崎監督が言った。「東福岡と当たるなら決勝戦と思っていた。その前ならやられるが(決勝戦なら)何か不思議な力を含めて勝負できる」。花園で数々のドラマを演じてきた伏見工なら、きっと願いはかなう。【西尾雅治】

[2008年1月6日9時26分 紙面から]

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