第87回全国高校ラグビー大会
辻井強行出場、耐えたFW戦/高校ラグビー
<高校ラグビー:伏見工17-8長崎北陽台>◇準決勝◇5日◇花園ラグビー場
傷だらけの伏見工FW陣が、長崎北陽台の仕掛けたFW戦に耐えて決勝進出を勝ち取った。プロップ辻井は右腰部打撲と左手中指はく離骨折を押して強行出場。「防御するごとに痛みが響いた。何もできなくて迷惑を掛けた」と顔をしかめたが、00年度の長男将孝、05年度の二男宏介に続く3兄弟優勝に、ついに「あと1勝」。痛み止めの注射を打ち、コルセットで保護する満身創いの状態にも「受けに回らず、自分たちから勝負したい」と意気込んだ。
準々決勝の尾道戦で右ひざじん帯を断裂したプロップ寺村に代わって出場した笠原は「寺村には『思い切ってやれ』と言われていた。気持ちで戦えた」と胸を張った。自身も右肩亜脱臼で痛み止めを服用していたが「決勝は死ぬ気で頑張る」と気合十分。FB井口剛主将が「取られてはいけない場面できっちり食い止めた」という守備の踏ん張りを決勝にもつなげる。
[2008年1月6日10時27分 紙面から]
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