第87回全国高校ラグビー大会
長崎北陽台、胸張れる4強/高校ラグビー
- 伏見工に敗れた長崎北陽台フィフティーンは号泣する(撮影・梅根麻紀)
<高校ラグビー:伏見工17―8長崎北陽台>◇準決勝◇5日◇花園
長崎北陽台は、伏見工の底力に力尽きた。次々とBシードを破って準決勝まで駒を進めたが、決勝には届かなかった。しかし自分たちのラグビーを見せることはできた。
FWはこの日も力を発揮した。4点差の前半26分にはモールで押し込んでトライを奪い逆転。ディフェンスでも伏見工を十分に苦しめた。後半に入ってからも敵陣内に攻め込んだが、逆に相手にトライを奪われた。「相手は集中力がすごかった」とSO村上主将は言う。敗れはしたがAシードの伏見工を土俵際まで追い詰めた。
3回戦でFB山崎が骨折。この日もCTB設楽が足を負傷するなどチームは満身創痍(そうい)。FWの平均体重は5試合とも対戦相手より下回り、消耗も激しかった。それでも気力でカバーして組織力で勝ち進んできた。「FWは頑張った。北陽台のラグビーができました」と浦コーチは選手を褒めた。「努力した分だけ大舞台で力を出した選手たちはすごいと思います」と松尾監督も目を見張る戦いぶりだった。
13年ぶりの決勝進出はならなかったが「胸を張って長崎に帰りたいです」と村上主将はきっぱりと言った。花園で激闘を演じた選手たちはほとんどが国立大進学を目指す。長崎へ戻ると、次は受験勉強が待っている。
[2008年1月6日10時30分 紙面から]
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