立命大が、開幕から4連勝の京産大を下し、4勝1敗で、リーグ上位3校が進める大学選手権に望みをつないだ。

前半を14-7のリードで折り返した立命大だったが、後半10分に同点に追いつかれた。立命大は同18分に一気に4人を交代。するとこの交代で途中出場したSH平尾剛士(1年)が「勢いづけようと思って試合に入った」と、ゴール前5メートルのラックから抜け出し、勝ち越しのトライを決めて勝利した。

平尾は、今月上旬の練習中に左頬骨を骨折し、戦線離脱。同大に敗れた前節の試合はスタンドから声援を送った。「同大戦、見ていて悔しかった」。この試合で復帰した平尾は、「同点で追いつかれた場面で緊張したが、いつも通りプレーできた」とチームに勝利を呼び込み、悔しさを晴らした。

中林正一監督も「あのトライはあいつにしかできない。しっかり前見えてた」と殊勲者をたたえ、「負けると大学選手権厳しくなっていた。今日の勝因は、気持ちの部分が大きい」と勝利に導いた選手たちをねぎらった。