9月開幕のW杯日本大会を戦うラグビー日本代表が宮崎合宿最終日となった17日、日向市の大御(おおみ)神社にある「さざれ石」を見学した。選手、スタッフ全員で訪れ、さざれ石の意味の説明を受け、全員で歌詞に用いられている「君が代」を斉唱した。

前日16日の練習後にはフランカーのリーチ・マイケル主将(30=東芝)が、W杯に向けて高めていくべき点について「愛国心を持つことと、社会との交流」と語っていた。さざれ石の前に立ったリーチも「このチームにはいろいろな国の人がいる。この国の国歌の意味を知ることができた」。

ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(49)は「いろいろな文化、国籍の選手がいる。あそこに行くことによって、日本の文化に自ら触れてもらうことが大事だったと思う。特に外国人選手たちは、いろいろ感じたと思う」と意義を説明した。

合宿を打ち上げた日本代表は21日に再集合し、岩手・盛岡市で合宿を実施。パシフィック・ネーションズカップ初戦(27日、岩手・釜石鵜住居)のフィジー戦に向けて、準備を進めていく。