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日刊スポーツ主催 JOMOウインターカップ2007 第37回全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会

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桜花3冠、来夢ちゃん18点/高校バスケ

190センチの長身をいかしシュートを放つ渡嘉敷
190センチの長身をいかしシュートを放つ渡嘉敷

<全国高校バスケット選抜優勝大会:桜花学園89-68東京成徳大高>◇女子決勝◇28日◇東京体育館

 女子は桜花学園(愛知)が、89-68で東京成徳大高(東京)を破り、4年ぶり15度目の優勝を決めた。今大会の女子最長身190センチの渡嘉敷来夢(らむ=1年)が18得点の活躍。左ひざに成長痛を抱えながらも、小学6年時に走り高跳びで全国優勝した跳躍力を随所に披露。ゴール下を支配し、チームを全国高校総体、国体に続く4年ぶり9度目の3冠に導いた。男子は優勝候補筆頭の能代工(秋田)が、洛南(京都)に72-102で準決勝敗退。9年ぶり10度目の3冠を逃した。

 相手に傾きかけた流れを断ち切ったのは、スーパールーキーの「ラムちゃん」だった。第3クオーター、残り約5分で51-49。一時の10点リードを2点差に縮められていた。大事な場面でボールを託された渡嘉敷は、ゴール下から落ち着いて決めた。そこからチームは連続11得点。62-49と突き放し、勝負を決めた。

 「2点差の時があったんですか? 今知りました」。渡嘉敷は笑いながらあっけらかんと話した。身も心も大物だ。小学校で169センチ、中学で185センチに達し、現在も身長は伸び続けている。骨の成長が追いつかずに慢性的な成長痛を抱え、練習できないこともあった。今大会は全試合先発も3回戦は出場約6分。苦しかった胸の内を吐露するかと思えば「練習ができない間に勉強して、成績が上がったんです」と、2学期の中間試験は全12科目だった赤点が、同期末試験では5科目に減ったことを、なぜか自慢げに話し始めた。

 小学6年時に、競技歴がなく偶然出場した走り高跳びで全国優勝。挟み跳びで138センチを記録した。競技続行を望む声は多かったが「痛そうだからイヤ」と、背面跳びのイメージが悪かっただけで断った。長身に加えて俳優伊藤英明似で、トイレに入るたびに怪しまれるという。それでも「ここまで大きくなったらとことん」と、まだまだ成長するつもり。「夢がかなうように」という名前の由来通り、目標の3年連続3冠まで成長し続ける。

[2007年12月29日9時36分 紙面から]

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