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スポーツ法政 ’03 2月号

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アイスホッケー:法大が意地を見せた!冬季インカレ準優勝 ベスト6入り ラグビー:大学王者の夢破れる 箱根駅伝:1年越しの執念 タスキつないだ バスケ:経験を糧として 東京六大学野球:金光新監督就任 相撲:加賀谷角界入り 

アイスホッケー 北の大地で結実した一年間の努力
意地を見せた準優勝!!

冬季インカレ

  第75回記念全日本氷上競技学生選手権大会が、北海道の苫小牧で1月6日から9日にかけて行われた。2回戦から登場した法大アイスホッケー部は4年生を中心に順当にコマを進め、決勝で宿敵・明大と対戦。惜しくも2−5で敗れるものの見事準優勝を果たした。

上を目指して


 苫小牧で行われた冬季インカレ。そこに法大アイスホッケー部の姿はあった。このインカレは3次リーグの明大戦で出場停止となっていたDFの河村が復帰を果たした。加えて去年から調子を崩していた茅森が本来の調子を取り戻しつつあるといった好材料を揃え、チーム状態も上向きで臨んだこの大会。初戦の八戸大戦では12対0と快勝。そして準々決勝は部員が口を揃えて「山場の試合となる」と言っていた東洋大戦。しかしここも危なげなく4対2と勝利。続く準決勝の早大戦は主将の茅森が「負ける気がしなかった。決して余裕のある相手ではなかったが自分達のホッケーをすれば必ず勝てると思っていた」との言葉通りの4対2と撃破。

望んだ相手と


 そして決勝は関東大学リーグの最終戦で敗北を喫した因縁の相手、明大との対戦となった。「無心で闘った」という法大の選手達。先制点は許すものの、すぐに立て直し末松、北側のゴールで逆転する事に成功する。しかし明大の反撃により続けざまに4点取られ最終スコアは2対5。夢は潰えた。試合後、時間をおいて茅森、松田の両選手に明大戦の敗因を分析してもらった。茅森は「法政は明治より上下関係が希薄なので少しチーム内で馴れ合っていた部分があった。それが最終的にはチーム全体のまとまりという点で差が出たんじゃないかと思う」と語ったものの、今回が最後の大会となる彼は「しかし負けて後悔はない。良い仲間とホッケーができて良かった。自分の4年間のホッケー人生は幸せだった」とも語った。松田は、「個人個人のスキルという点でもチーム力という点でも、自分達の方が勝っていたと思う。それでも負けたのは気持ちの面で劣っていたんだと思う」と語った。自分達で敗因を分析できているのならばもう整理はついているのだろう。そんな二人の選手の言葉からは同じニュアンスを汲み取る事ができる。それは「精神力の差」である。上に行けば行く程、精神的な強さが求められる。そしてそれは法大が決勝で勝ちきる為に必要な今まで彼らが探し続けた「足りなかった何か」なのだろう。決勝まで進む事より決勝で勝ちきる事の方が難しい。しかしそれは決勝に進まねば決して分からない事だ。

視線は先へ…


 この大会で最も悔しい思いをしたのは法大である。これをプラスに還元できれば来期からの他大への大きなアドバンテージになるに違いない。今日という日は明日をより良くする為 にある。敗北する事で味わった苦い思いを忘れなければ王座を奪い返す日も、そう遠くはない。「僕らは一度しか優勝できなかったが、ぜひその上を目指してほしい。僕らより良いチームを作って下さい」と茅森。そして、その言葉を受けた新主将の松田が「来期の目標は全タイトル優勝」という通り、後輩は先輩を超える事でしか、その恩に報いる事はできない。もし乗り越えられたなら、その先には数々の栄冠が待っているはずだ。
 
(箕輪 成晃)



法大から2人がベスト6入り

 今大会においてDF河村(法4)とFW波多野(営4)が揃ってベスト6に選ばれた。4年生にとっては今回が卒業前の最後の大会となり両選手は戦力の要として活躍を見せた。
 波多野は「いつもどおりのプレーができ、チャンスを生かせられたのがよかった」と入賞理由を語った。
 反則のため欠場が続いた河村は、準々決勝(東洋戦)から出場し、「(この試合を)個人的には大事な試合だと思って臨んだが、心配したほど試合感覚もズレテいなくてよかった」と大会を振り返った。
 両選手とも「優勝したかった」と競技者としてくやしさを見せ、「良い点は残し悪い点は改善して、優勝して欲しい」と後輩たちに向けて言葉を残した。彼らも今後はプロの道に進みホッケーを続ける。新たな舞台での活躍に期待したい。
(下田晶子)





ラグビー 大学王者の夢破れる

全国大学選手権

 龍谷大、近大を下し、3年連続の国立進出を決めた法大は、準決勝で優勝候補の早大と対戦。前半有利な風上でリードできず、後半フィットネス、コンタクトの力で上回る早大に5トライを奪われ、、7−43と完敗。昨年同様ベスト4という結果に終わった。

めざせ国立


 法大は1回戦、龍谷大相手に105−12で快勝。今シーズン初となる100点ゲームで相手を下し、目標の大学日本一に向けて好発進した。
 続く2回戦も、強豪明大を倒し波に乗る近大に56−31で勝利し、3年連続の国立進出を決めた。試合後、山本監督は「残された時間で、1月2日を最高到達点にしていきたい。」と準決勝に向けての意気込みを語った。
 

ミスに泣く


 そして迎えた準決勝当日。準決勝の相手は、大学選手権での対戦は4年ぶりとなる早大。強風吹き荒ぶ国立競技場で、戦いの火蓋は切って落とされた
 前半7分、早大にブラインドサイドを突かれ、70メートル独走の先制トライを許す。しかし法大もターンオーバーから、ラックの連続で早大のディフェンスを崩し、最後はCTB木村(経4)がトライを決める。CTB金沢(経3)のゴールも決まり、7−5と逆転したのも束の間。その2分後、再び早大にトライを奪われてしまう。
 その後、一進一退の激しい攻防が繰り広げられる中、法大はインゴール内に入りながらも、グラウンディングできないなど、チャンスを得点につなげることができない。結局7−10と3点差のまま、勝負の行方は後半にもつれ込んだ。
 しかし後半開始早々、早大にトライを決められ、試合の流れは一気に早大ペースに。スピードの速い早大の攻撃にディフェンスが翻弄され、5分、10分、15分と立て続けに3トライを奪われてしまう。何とか追いつきたい法大だが、徐々に疲れが見え始める。落ち着いたプレーをする早大とは対照的に、余裕をなくし自分たちのミスで攻撃のチャンスを逃してしまう。
 試合終了間際には早大にとどめのトライを決められ、7−43。決勝の舞台にコマを進めることはできなかった。
 

来季こそは


   「前半風上だっただけに、リードされて折り返したのは誤算でした。コンタクト周辺、ラックエリアでの力の差が、こういう点差になった大きな要因です」(山本監督)。
 「前半敵陣に入りながらリードできず、肝心なところでハンドリングエラーしてしまった。後半勝負したかったが、早大がフィットネス、コンタクトが上回っていて負けてしまった」(麻田主将)。
 「悔しいしかない。早大のディフェンスが強かった。もっといいプレーがしたかったが悔やまれる。悔しいけど1、2、3年生には頑張ってもらいたい」(FB遠藤・経4)。
 一年間チームをひっぱってきた4年生は、日本選手権を最後に引退。来季、大学日本一の夢を受け継いだ後輩たちの活躍に期待したい。
(後藤 芳恵)
 



陸上 1年越しの執念実る タスキつないだ!

第79回箱根駅伝

  1月2日、3日に行われた第79回東京箱根間往復大学駅伝競走。法大は、昨秋の予選会を3位で通過したが、その後、主力の故障などで、一転厳しい状況に陥った。  5位という好スタートを切った法大だが、うまく波に乗れず、往路18位。復路での巻き返しに期待がかかるも、復路12位という結果。総合成績は、11時間27分30秒で16位。途中棄権した昨年に引き続き、シード権を手に入れることは出来なかった。

厳しい戦い

 1区黒田将由(社3)、2区徳本一善(現日清食品)のロケットスタートで周囲を驚かせた2年前。昨年は2区途中棄権で失敗。そして今回、1区黒田、2区土井洋志(社4)のスタートダッシュに期待がかかった。しかし、箱根に登場する前に、ともに故障で姿を消した。
 法大は実力のある3年生をここに起用した。有原忠義(経3)を1区に、長嶺貴裕(経3)をエース区間2区に抜擢。他校の揺さぶりにも動じず、冷静に走りつづけた有原。その有原からタスキを受け取った長嶺は、各校エースとの競り合いに、「ふがいない走りをしてしまった」と反省。順位を下げて戸塚中継所にやってきた。03年型ロケットの2人。有原は、刈谷部長から「一人前になった」とお墨付きを。ベストを尽くせなかった長嶺だが、エースとしての大役を果たした。
 3区山口航(社1)、4区栗原健一(経3)はともに箱根初挑戦。山口は「どうすることも出来なかった」と悔しがった。続く栗原も序盤調子のよいところを見せたが、後半ペースを乱してしまった。
 また5区山登りを任されたのは、1年生で唯一全日本大学駅伝に出場した岡田拓也(経1)。苦しみながら箱根の山を乗り越えた岡田は「(最後)頭がボーっとしていた」という。厳しい表情でゴールに倒れこんだ岡田。その姿が箱根の過酷さを物語る。
 今年の法大は、昨秋の予選会に出場していなかった選手が4人出場した。3区山口、4区栗原、6区白田雄久(社1)、7区谷本幸城(経1)。中でも目を見張る活躍を見せたのは、6区白田だ。雪という悪条件の中、序盤から攻めの走りで前を行くチームとの差を大きく縮め、1年生ながら区間3位の好成績。「来年は区間賞をとりたい」と語る白田。頼もしい下りのスペシャリスト誕生である。また7区谷本も力走し「よくやってくれた」と部長に評価された。
 4年生で唯一箱根にに出場した8区早川謙司(社4)。しっかりとその勇姿を箱根に刻んだ。9区中村洋輔(社3)は「チームの役に立てなかった」と述べたが、順位を上げチームに貢献した。昨年6区を走って15位相当の成績だった10区中矢章太(社2)。その悔しさをばねに挑んだ今回、レースを締めくくる大役を任され、走りきった。

来年へ向け

 長嶺をはじめとし力をつけてきている3年生。その3年生に勝るとも劣らないといわれている、白田ら1年生。そして中矢たち2年生も伸びてきている。今回残念ながらけが人も多く本来の力を出し切れなかった法大。まずは今年秋に行われる予選会で彼らの底力を見ることが出来るに違いない。   
(長野 恭子)
 


 

バスケ 経験を糧として

 1月2日から全日本総合バスケットボール選手権が行われ、法大は学生5位として出場した。社会人に自分たちの力を試すことができると同時に、4年生にとって最後の大会となる。
 1回戦は、中国地区代表の松江工業クラブとの対戦。序盤は一進一退の攻防が続くも、中盤法大はシュートが入らなくなる。逆に、松枝工業クラブに確実に決められ、最大18点のリードを許す苦しい展開となる。しかし、この状況を打破したのは、橋本(法4)と野尻(営4)。彼らの気迫みなぎるプレーが、流れを呼び戻し、チームを活気付ける。そして、橋本の3Pで遂に逆転、見事勝利を手にした。
 2回戦、JBL1位のトヨタ自動車どの対決を向かえる。法大は果敢に挑戦するも、相手のパワフルなかつスピード感あふれるプレーに終始流れを掴めず、力の差を感じる結果となった。しかし、随所に法大らしさを発揮し、4Qには4年生だけでプレーし見せ場を作った。
 社会人から学ぶことは多かったはずだ。この大会での経験を活かして、来季いっそう強くなった法大が見られることを期待したい。
  
(朝山 雄次)



  

東京六大学野球 金光新監督就任
江川氏を臨時コーチに起用も

優勝めざし新チームが始動

 1月1日、法大野球部に金光興二新監督(47)が誕生した。金光監督は「選手に は技術のみでなく、社会に出ても通用する心の部分も指導していきたい」とコメント している。
 広島商業高校時代は、主将一番遊撃手としてセンバツに出場。準決勝で江川卓氏 (元巨人)擁する作新学院に勝利、準優勝を飾った。さらに、その夏には全国制覇を 果たしている。その後、法大に入学。1年から内野手として活躍し、3年より主将を 務める。また、法大では江川氏とチームメートとなり、4連覇も含む5回の優勝に貢 献した。なかでも、77年には、日本学生野球協会から東京六大学の最優秀選手として 表彰されている。その実力をプロも評価し、近鉄からドラフトで1位指名される。し かし、入団せず三菱重工広島に入社。12年間在籍する間で、都市対抗野球大会に8回 出場し、79年に優勝。86〜88年には、主将を務めチームをひっぱった。
 もう一方で、監督としても実績を残している。89年から、母校の広島商業高校の監 督を務め、92年、94年のセンバツに導いた。そして03年、法大の監督に就任。2月6 日に江川氏を臨時コーチとして招くなど、積極性を見せている。新チームの指導に期 待がかかる。
(千田 みはる)




相撲部 加賀谷角界入り

 相撲部キャプテンの加賀谷祐一(営4)が春日野部屋への入門を表明し、近く法大 初の力士が誕生する。
 大学での実績は、東日本及び全日本の学生個人体重別選手権・百キロ未満級で優 勝、無差別級の大会でも最高ベスト8という堂々のものだ。
身長百六十七センチと小柄な体格ながら、粘り強い相撲で大きな相手にも立ち向かっ てきた。相撲は大きな体の者が必ずしも勝つとは限らず、加賀谷の高校の先輩にあた る元小結舞の海や元横綱若乃花のように相撲のうまさや多彩な技で番付上位に上り詰 めた力士もいる。小兵力士が華麗な技で大型力士を下すのはまさに相撲の醍醐味であ る。加賀谷は体重無差別級の大会でも上位にくい込む力を持っているので、引けを取 ることはないだろう。学生相撲で培った自信で、大型力士の台頭が著しい大相撲界に 新たな旋風を巻き起こしてほしい。
 身長が新弟子検査の体格基準である百七十三センチに満たないため、運動能力テス トをする第二検査を受け、そこで合格して正式に入門することになる。
 法大からの角界入りは初なので期待を一身に背負い三月の春場所の前相撲で初土俵 を踏み、真の頂点を目指す挑戦が始まる。
(深澤 康平)




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