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ホーム野球ホーム 03'春季リーグ

春季リーグ戦全日程終了 法大は4位

 東京六大学春季リーグ戦は、早大の3季連続35度目の優勝で全日程を終了した。法大は4勝7敗勝ち点2で4位という結果に終わった。

  
*春季リーグ戦 星取表(全日程終了)*
順位 チーム 早大 明大 慶大 法大 立大 東大 試合 勝点 勝率
早 大 × ○●○ ○○ ○○ ○○ ○○ 11 10 .909
明 大 ●○● × ●○○ ○○ ○○ ○○ 12 .750
慶 大 ●● ○●● × ○○ ○○ ○○ 11 .636
法 大 ●● ●● ●● × ○●○ ○○ 11 .364
立 大 ●● ●● ●● ●○● × ○○ 11 .273
東 大 ●● ●● ●● ●● ●● × 10 10 .000


東大2回戦 投打に圧倒し勝ち点2

 第2戦   5月25日(日)  
法 大 17
東 大

(東)●木村(0勝4敗)、山下、松岡 ― 河原

(法) ○猪子(1勝1敗)― 新里

[本](法)佐々木3号(5回3ラン=山下)  

 法大は4回、5番・村上の左越二塁打、6番・今村の犠打で2死三塁のチャンスを作り猪子、藤田の適時打で先制。さらに死四球で2死満塁とし、4番・佐々木の中前適時打などでこの回、一挙7点を上げ東大投手陣を打ち崩した。5回にも2死満塁から3番・新里の適時二塁打で2点を追加、なおも走者をニ・三塁に置き佐々木の2試合連続となる3点本塁打、田中彰の適時二塁打などで6点を追加した。7回は2四球で1死ニ・三塁から田中彰の適時二塁打で2点、8回は山下裕が左越三塁打すると、大引、新里の連続適時打でさらに2点を追加した。先発・猪子は5安打1死球、三塁を踏ませない投球でリーグ戦初完封勝利。連日の二桁得点で大勝した法大が勝点1をあげた。この結果法大は4勝7敗、4位で春季リーグ戦を終えた。
 

*選手・監督の試合後のコメント*

猪子投手(リーグ戦初勝利を見事完封で飾る)「(リーグ戦初勝利について)やっと勝てたって感じ。うれしいです。丁寧にコーナーをつくことを考えて投げた。味方の大量援護は別に気にしなかった。(打撃でも2安打1打点の活躍)大学に入ってからバッティング練習をあまりやっていなかったが打てて良かった。(春季リーグを振り返って)序盤出られなかったのが悔しい。秋季リーグまでにもっとスタミナとスピードをつけて1戦目に先発で投げられるようにしたい。」

下敷領投手「(春季リーグを振り返って)軸となって投げたが途中で怪我をしてしまい、情けない思いをした。自分に弱いところがあったため、そうなったと思う。精神的に強くならなければいけない。(秋に向けて)監督からもチームからも信頼してまかせられるような投手になりたい。そのためには左打者に打たれないこと、四球を与えないことが課題になる。同じ学年にいい投手がいるので負けないように頑張っていきたい。」

福山投手「(春季リーグを振り返って)初先発したが結果はよくなかった。しかし神宮という大きな球場で投げれたというのは嬉しいこと。この経験を次につなげるためにも自分で意識を持って練習していきたい。(秋に向けて)同じ2年にいい投手がいるので負けないように互いに頑張っていきたい。」

中野投手「自分があまり投げていないので、もっと投げられれば良かった。来季はコントロールを良くする事が課題。」

佐々木内野手(2試合連続の3号3ラン)「(2日連続の本塁打について)自分の好きなコースに球がきたので、思いっきり振り抜けた。打った瞬間スタンドに入ると分かったが、納得はしていない。(今季のチームをふり返って)秋季に向けていい課題ができた。今のままでは、早大・明大に通用しない。特に早大戦では、試合にならないくらい、一方的にやられてしまった。良かった点としては、めだった失策がなかったことが挙げられると思う。(自分自身について)昨秋より成長したという実感がある。本塁打も打てた。しかし、いずれも東大戦。好投手相手には、自分のスイングができなくなっているのも事実。その点で、本塁打には納得していない。どんな投手からでも打てるようになりたい。(4番という打順について)試合のカギをにぎっていると思うので、打順にはこだわりがある。4番がランナーをかえせば、勝つ可能性が高いし、ヒーローにもなれる。プレッシャーにせず、プラス思考で臨みたい。(金光監督就任による変化について)一生懸命試合をやるということにおいて、変化はない。ただ、去年までは私生活において、甘いところがあった。野球に集中できる環境を作ってくれているので、感謝している。」

田中彰内野手(3安打3打点の活躍)「今日のバッティングの調子はよかった。ポジションは一塁と三塁を守ったが、チームのためら、ポジションはこだわらない。(春季リーグを振り返って)今季はチームに迷惑を掛けてしまった。来季に向け、守備はどのポジションでもできるようにし、打撃はもっと身体を大きくして、打球をもっと飛ばせるようにしたい。そして、優勝を目指しがんばりたい。」

山下裕内野手(3安打の活躍)「終盤にきて調子が上がっている。(春季リーグを振り返って)尻上がりに調子が良くなってきたので最初から力を出せればよかった。秋は個人としては打率をもっと上げたい。春負けたチームには秋は絶対に負けたくない。」

今村内野手「今季はあまり試合などプレイに集中できなかった。自分に出来ない事、不可能な事をやろうとして駄目だったのがいけなかった。来季への課題は守備を安定させていく事です。あと、打撃面では球をしっかり見極めてバッティングする事です。」

大引内野手「春季リーグでは高校野球との差をかなり実感させられた。大学野球のレベルの高さ、大勢の客の前で伝統ある法政大学の一員としてプレーする事にはかなりのプレッシャーがあり、打撃、守備ともに課題が残った。大学では、自主性が大事なので一心に努力し秋季もスタメンで起用されるようにしたい。」

村上外野手「現在は調子が上向き。秋のリーグに向けてやっているのでそれが結果になった。昨日の本塁打は自信に繋がった。(春季リーグを振り返って)自分にとって初めてのリーグ戦自分の出来ることが出来たと思う。同学年の活躍が刺激になった。調子の波があるので秋はそれをなくしたい。」

藤田外野手「今日の試合悪くは無かった。(春季リーグを振り返って)オープン戦調子がよかったのでリーグ戦では期待された のですが、結果が出せず残念だし、申し訳ないです。秋は経験を生かして優勝したいです。」

須藤外野手「今日の調子は左手を怪我してるから最悪だった。春を振り返ると一年から試合にでれていい経験だったと思う。秋に向けてレギュラーになれるように頑張る。」

新里主将「(春季リーグを振り返って)悔しいだけ。一生懸命やったつもりでもこの結果になってしまった。チームもまだ未熟な点が多い。二年生投手の下敷領、福山、今日投げた猪子の活躍があったが、勝つためにはもっとしっかりしてほしいし、上級生も頑張らなくては。自分個人の結果も全然だめ。チームに迷惑をかけてしまった。秋は最後のシーズンになるので四年中心にチームにも自分にも厳しくやっていきたい。」

金光監督「今日は昨日より「点をやらない」という目指すべき野球ができたので、今シーズンを良い形で終わられた。でも今の力では他のチームには及ばない。(先発の)猪子はよくがんばっていた。だが他チーム相手にはまだきついので、これからも頑張ってほしい。今年の目標の「ディフェンス重視」は達成出来なかった。守りを含めて見直す必要がある。攻撃面では今日はよかったが、バッティングには波がある。やはりそれよりも投手・守備が重要だ。去年の様な攻撃面で圧倒できるチームではないので、力を総合して勝てるチームを目指したい。」

 
*春季リーグ戦 星取表(第7週まで)*
順位 チーム 早大 明大 慶大 法大 立大 東大 試合 勝点 勝率
早 大 × ○●○ 5/31 ○○ ○○ ○○ .889
明 大 ●○● × ●○○ ○○ ○○ ○○ 12 .750
慶 大 5/31 ○●● × ○○ ○○ ○○ .778
法 大 ●● ●● ●● × ○●○ ○○ 11 .364
立 大 ●● ●● ●● ●○● × ○○ 11 .273
東 大 ●● ●● ●● ●● ●● × 10 10 .000


東大1回戦 13安打15得点で大勝!!

 第1戦   5月24日(土)  
東 大
法 大 × 15

(東)●山下(5敗)、近藤、松岡 ― 河原

(法) ○下敷領(2勝2敗)、福山 ― 新里

[本](法)村上1号(4回3ラン=近藤)
     佐々木1号(4回ソロ=近藤)、2号(6回3ラン=近藤)     

 法大は初回、下敷領が立ち上がりを攻められ1点を先制される。しかし2回、新里、須藤の連打と四球で満塁とし8番・普久原の適時二塁打、山下裕、村上の適時打で5点を上げ逆転に成功する。4回には一死一・三塁から3番・村上がリーグ戦初となる三点本塁打を放つと続く佐々木も本塁打でこの回、5点を追加する。佐々木は1死一・ニ塁で回ってきた6回、二打席連続となる三点本塁打を放つ。8回には暴投と四球で更に2点を追加した。先発・下敷領は2回以降東大を無得点に押さえる。8回から登板した福山も2回を無得点。13安打で15得点を奪った法大が圧勝した。
 

*選手・監督の試合後のコメント*

下敷領投手(先発・今季2勝目)「明大戦では怪我で投げられなくて情けない思いをした。久しぶりの登板で立ち上がりは調子が悪かった。しかしテンポ良く投げることを心がけ、ゲームの中で修正できたのでよかった。(7本の被安打のうち5本が左打者)左打者が苦手だと特に意識はしていない。」

佐々木内野手(2打席連続の本塁打)「(2打席連続本塁打について)調子はよかった。まあ、東大戦なので球もそんなに速くないのですが…。点差もあり、思いっきり打てた。(今日の試合について)最近ずっと負けていた分、今日こそ勝ちたいという気持ちが強かった。(「高校時代のようないいバッティングが戻ってきた」とスカウトがウワサしていますが)昨春山中前監督から「3割以上狙うなら今のままでは難しい」と言われ、フォームをだいぶ変えてきた。後藤さん(現西武)や澤村さん(現日本通運)から変化球の待ち方をアドバイスしてもらったり、いろいろ盗ませてもらった。また、自分は最終学年で調子が良くなることが多い。」

新里主将「初回の失点でどうなることかと思ったが後はこっちのペースで試合を運べた。優勝がなくなった今は秋に向けてどれだけのチームになれるかという課題のもとにやっている。明日も油断できないしいつも通りやっていく。」

金光監督「秋に向けてのチーム作りの段階に入っている。今日は打線が繋がったけどまだまだ。大量点による点差の開きなんて気にせずに1点をどうやって取っていくか大事。今日は今日、明日は明日。一つ一つのことを片付けていくことが大事です。下敷領は出来としては五・六分だろう。足の怪我も完治していないので復調しているとは言えなかった。経験を秋、来年につなげて欲しい。」


明大2回戦 悪夢の6回大量失点で4連敗

 第2戦   5月11日(日)  
法 大
明 大 ×

(明)○牛田(1勝1敗)、岡本 ― 坂本

(法) 福山、●中野(1勝2敗)、山下哲、板野、猪子 ― 新里

 法大は初回に2番・大引の左前打などで1死二・三塁のチャンスを作ると、4番・佐々木の右前打で1点を先制。さらに5番・田中彰がスクイズを試みこれが野選となり、1点を追加する。リーグ戦初登板・初先発の福山はその裏、先頭打者に安打を許すも後続を断って無難な立ち上がりを見せる。好投の福山を援護したい法大だが立ち直った明大先発・牛田の前に走者を出す事が出来ない。そして迎えた6回、福山は2死から明大3番・原島に左中間二塁打を浴び降板。代わった中野も四球でピンチを広げてしまう。そして2死満塁から三番手・山下哲が小林真、松下に連打を浴びこの回だけで大量8点を失ってしまう。その後打線も、明大二番手・岡本の前に沈黙。4連敗となり5位に転落した。
 

*選手・監督の試合後のコメント*

福山投手(リーグ戦初登板、初先発)「先発を言われたのは今日の朝。あまり緊張はしなかったが、先制してもらうとやはり気は楽になった。まだまだ経験も少ないし、故障明けなので監督から見て6、7回が限界だったんでしょう。自分が投げる試合は最後まで投げたいという気持はあるが、今日の試合に関しては全く悔いはありません。」

板野投手(リーグ戦初登板)「そんなに緊張しなかったです。調子はまあまあでしたけど、新里さんのミット目掛けて投げるのに精一杯でした。試合に勝つことが大事ですが、自分としてはまだまだなので、秋に向けて実力を上げていけるようがんばっていきたいです。」

新里主将「6回は2死から油断していたわけではないが、中継ぎででてきた投手が、うまくいかなかった。先発の福山は内容は完璧でコントロールもよくベストピッチだった。法大打線は力がなかった。」

金光監督「先発投手から継投への流れがこない。今日改めてそれを感じた。先制点を上げ、先発を楽にするためにも、もう1、2点欲しかった。昨日先発の猪子、今日先発した福山は我々の予想以上によく投げてくれた。彼等自身の今後の良い材料にもなるし、自信にもなると思う。(最終戦へ向け)今は投打共苦しい状態が続いている。お互いで繋いでいくという気持ちを強く持って、臨んでいきたいと思う。」

 
*春季リーグ戦 星取表(第5週まで)*
順位 チーム 早大 明大 慶大 立大 法大 東大 試合 勝点 勝率
早 大 × 5/17 5/31 ○○ ○○ ○○ 1.000
明 大 5/17 × ●○○ 5/24 ○○ ○○ .857
慶 大 5/31 ○●● × 5/18 ○○ ○○ .714
立 大 ●● 5/24 5/17 × ●○● ○○ .429
法 大 ●● ●● ●● ○●○ × 5/24 .222
東 大 ●● ●● ●● ●● 5/24 × .000


明大1回戦 9回2死から粘りを見せるも惜敗

 第1戦   5月10日(土)  
明 大
法 大

(明)○一場(4勝) ― 小林真

(法) ●猪子(1敗)、山下哲 ― 新里

 法大は3回、9番・須藤の内野安打などで1死一・三塁のチャンスを作ると、1番・藤田啓の二ゴロの間に三塁走者が生還し、1点を先制する。法大先発・猪子は3回まで明大打線を無安打に抑える好投を見せるが、6回1死一・二塁のピンチを迎えると明大6番・原島の内野安打で同点とされ、さらに続く齋藤の犠飛で1点を勝ち越されてしまう。打線は9回2死から新里、田中彰の連打で一打同点のチャンスを迎えるが代打・山田祐が三振に倒れ試合終了。法大は3連敗となり通算成績が2勝6敗となった。
 

*選手・監督の試合後のコメント*

猪子投手(リーグ戦初先発)「調子は悪くなかったので普通にやれば抑えられた。内容より結果です。(初先発について)わくわくするのと不安があった。点を取られるまでは楽しんで投げることができた。(次の試合に向けて)味方が1点を今日の試合取ってくれているのでその1点で勝てるような投球がしたい。」

新里主将「ミスが失点につながり、大事なところでエラーが出てしまった。六回のチャンスで打ったレフトライナーはついてない当たり。一場は球が速くコントロールもいいので打ち崩すのは難しい。猪子、山下はよく投げていた。」

金光監督「投手力が重要になってくるが、守りにミスが出ていては勝てない。(先発した猪子投手について)チームがこういう状態なだけに、若い力に期待して昨日の練習中に先発を言い渡した。しっかり自分のボールを投げて、7回までよく頑張ったと思う。打線はつながりが出てきているが、まだ決まりきれていない。明日以降はいいゲームの中で、何とか勝ちにつなげていきたい。」


早大2回戦 連敗でV争いから脱落

 第2戦   5月4日(日)  
法 大
早 大 × 10

(早)越智、○大谷(1勝) ― 坂本

(法) ●中野(1勝1敗)、下敷領、荒瀬、猪子 ― 新里

[本](早)坂本1号(2回ソロ=中野)
      田中1号(2回ソロ=中野)、2号(7回2ラン=荒瀬)
      鳥谷3号(7回2ラン=荒瀬)

 早大に1点を先制された後の2回、法大は2死一・三塁から佐藤崇、藤田啓の適時打で逆転に成功する。しかしその裏の早大の攻撃、法大先発の中野が坂本、田中にソロ本塁打を浴びて再びリードを許してしまう。3回にも代打の山田悠の2点適時二塁打などで3点を追加される。さらに終盤にも田中、鳥谷の2ランで4点を追加。連日の二桁得点を許してしまう。打線は3回以降早大二番手・大谷の前にあと一本が出せず連敗。この結果法大はV戦線から脱落した。
 

*選手・監督の試合後のコメント*

猪子投手(今季初登板)「久しぶりの神宮のマウンドだったが楽に投げられた。怪我をしてベンチを外れていたので調子はあまり良くなかった。球速ももう少し出るはず。もっといい場面で長いイニングを投げて自分の仕事をきっちりとしていきたい。」

藤田啓内野手(1番で先発出場)「1番は3番と違ってつなぐ役目。2回はチャンスでまわってきたので、次につなげることだけを考えて打席に入った。早大には完敗。次の明大戦頑張ります。」

新里主将「悔しさだけが残る試合だった。どこに打ってもヒットにならない。何とかして打ちたい。早大の打線は良く振れている。今、勝利に必要なことはバッテリーを含めた投手力、守備力。これで終わりじゃないので次の明大戦は勝ちたい。」

金光監督「2試合で26失点では試合にならない。打線の組み替えで前半はいい流れで来れたが、(相手の)本塁打で流れが切れてしまった。点をやらないチームを考えないといけない。今はそれしかない。」

*春季リーグ戦 星取表(第4週まで)*
順位 チーム 早大 明大 慶大 法大 立大 東大 試合 勝点 勝率
早 大 × 5/17 5/31 ○○ ○○ ○○ 1.000
明 大 5/17 × ●○○ 5/10 5/24 ○○ .800
慶 大 5/31 ○●● × ○○ 5/18 ○○ .714
法 大 ●● 5/10 ●● × ○●○ 5/24 .286
立 大 ●● 5/24 5/17 ●○● × 5/10 .200
東 大 ●● ●● ●● 5/24 5/10 × .000


早大1回戦 相手打線の勢い止められず完敗

 第1戦   5月3日(土)  
早 大 16
法 大

(早)○清水(3勝)、大谷、井上 ― 坂本、島原

(法) ●下敷領(1勝2敗)、若松、山下哲、荒瀬 ― 新里

 法大は2回、先発・下敷領が坂本に適時打を浴び先制を許す。6回には守備の乱れや四死球もあり、代わった3番手・山下哲が鳥谷から走者一掃の二塁打を打たれ6点を奪われる。その後も投手陣が打ち込まれ、終わってみれば大量16安打16得点の猛攻。
 打線は早大先発・清水から再三好機を作るも後続が抑えられ無得点。5回に大引の適時打で1点を返すが、投手陣の失点が響き早大の連勝を止められず。法大は通算成績を2勝4敗とした。
 

*選手・監督の試合後のコメント*

下敷領投手(先発投手)「(今日の試合について)今日の調子はそんなに悪くなかったです。でも、ピンチの時に決め球が甘く入ってしまったのがいけなかった。今日の先発は昨日言われました。おかげで心の準備はできました。(6回途中の降板にについて)やっぱりまだ監督の信頼が無いんでしょうね。経験・技術共まだまだです。(明日の試合に向けて)とにかく明日絶対に勝って、第3戦でも先発でいけるようにしたいです。」

佐々木内野手(3安打2打点の活躍)「気合いを入れて臨んだ早大戦。個人的にはヒットを打ったが、完璧にやられた。明日頑張るしかない。バッティングは狙ったボールをとらえているので感覚的に悪くないと思う。」

大引内野手(5回に適時二塁打)「(今日の試合について)いいモチベーションで臨めました。初めは硬かったけど、最後までいい緊張感でした。(早大は)1つ1つのプレーが雑じゃなくて基本に忠実。うまかった。(5回の適時二塁打について)いい感じでバットが出た。自分がホームランを打ってでも後ろに回そう、クリンナップにつなごうと思って打席に入った。打ったのは真ん中寄りのやや甘い球。今日は審判が厳しかった(中も外も。特に低めはほとんどとってくれなかった)ので、打者に有利だった。(2番という打順について)高校のときもやったことがあった。9番とあまり変わらない。ただ打順の回ってくる回数が多いだけですね。2番に入っていた山下裕さんがケガをしているので、その影響もあると思います。」

今村内野手(今季初スタメン)「去年は1年生ということもありあがっていた。固くならずに自分の力を思いっきり出し切りたいと思い試合に臨んだ。(公式戦初安打について)とにかく自分が打てる球に集中した。つまった感じはあったものの振り切れていたのでヒットになったのだと思う。」

新里主将「力の差を見せつけられた。下敷領をもう少し投げさせてやりたかった。先発が崩れると後が続かない状態にある。明日は勝つしかない。」

金光監督「試合前から3、4点に抑えないと勝てないと思っていた。(チャンスに)一本が出ない。チームに勢いの無さがそのまま出てしまっている。また明日から切り替えていかないと。」


立大3回戦 下敷領・完封勝ちで今季初の勝ち点

  第3戦   4月21日(月)
法 大
立 大

(法)○下敷領(1勝1敗) ― 新里

(立) 大川、●小林(2敗)、平田、日野 ― 高橋泰 


 勝ち点を得るために負けられない試合。法大の先発は、慶大との開幕戦で好投した下敷領だった。2回裏、立大・出口、高橋祐に安打を打たれ、続く高橋泰を敬遠とし一死満塁とするも後続を断ち切り無失点でしのぐ。3回も多幡に四球、加藤に左前安打、出口を敬遠し1死満塁となるが藤木を併殺に打ち取り、再びピンチを無失点で切り抜ける。法大は5回須藤の左越二塁打、下敷領の犠打野選で無死一・三塁から山下裕の右前安打で一点を先制。6回以降、下敷領は立大を押さえ、1点を守りきった法大の勝利。今季初の勝ち点1を得た。

*選手・監督の試合後のコメント*

下敷領投手(リーグ戦初勝利を見事5安打完封で飾る)「1―0完封というのはそうできるものではないので、投手として嬉しい。昨日は同点になれば登板する予定だった。今日の先発は昨晩監督に言われた。開幕戦で慶大の結城秀選手に打たれたので左打者は特に意識して投げた。この試合2回、3回の満塁が一番きつかったが5回に点を取ってもらってからは攻めのピッチングができたと思う。今日はコントロール、ストレートが共によくなかったが6回以降は力を抜いて投げることができたので勝てたと思う。投げている時は疲れは全く感じない。先発する時は最後まで自分が投げるんだという気持でいる。(4打数2安打とバッティングも好調)バッティングは好き。高校時代は5番を打ち、登板しない時はファーストで出場していた。9回のチャンス(2死二塁)で打ちたかった。」

山下裕内野手(決勝の右前適時打)「つなぐ事を考えて打席に入った。なんとかして投手を楽にしてあげたかった。勝ち点を上げたが、今日はバントミスもあって、自分自身にまだまだ課題がある。そこを直して、全部勝つ気持ちで臨んでいきたい。」

新里主将「勝ち点をとれてほっとしている。配球はストライクゾーンを広く使って投球コースが一か所に偏らないように心掛けた。なかなか点がとれず下敷領を楽にしてあげたかったが、よく投げてくれた。下敷領は今一番信頼できる投手。」

金光監督「(勝ち点を得たことについて)簡単にはいかなかった。なんとか勝てたという感じ。先発の下敷領は万全の状態ではなかったが、粘り強くよく投げてくれた。今後の自信に繋がっていくと思う。(次の早大戦に向けて)今日もバント失敗が目立ってしまった。そういったミスをなくして、またチームを立て直していかなくてはならない。」


立大2回戦 連勝ならず大量失点で完敗

 第2戦   4月20日(日)  
立 大 11
法 大

(立)○三浦(1勝)、平山、日野 ― 高橋泰

(法) ●山下哲(1敗)、荒瀬、鶴岡、若松 ― 新里、植野

[本](立)高橋佑1号(4回ソロ=荒瀬)、多幡1号(9回2ラン=若松)

 
 3回に立大3番・友永の犠飛で先制を許した法大。更に4回には高橋佑の本塁打など7安打を打たれ7点を失ってしまう。打線は立大先発・三浦の伸びのある直球に5回まで抑えられていたが6回、1死一塁から打撃好調の5番村上の適時三塁打で1点を返すと、7回にも無死満塁から3番・藤田、4番・佐々木の連打で3点を返し、4点差まで詰め寄る。しかし、9回に立大・多幡の本塁打などで3点を失い力尽きた。法大は明日今季初の勝ち点をかけて立大に再び挑む。

*選手・監督の試合後のコメント*

新里主将「攻守にわたって自分自身が足を引っ張っていた。1年生投手(荒瀬、鶴岡)はいつも通り投げていた。明日勝って次につなげたい。」

金光監督「(若手選手の積極的起用について)経験のない選手をいろいろな場面で期待感も込めて起用してみた。1年生投手は打たれることも勉強である。点をいかにして与えないかという形が出来ないと勝っていくのは厳しい。明日のことはまだ何も考えていない先発投手も含めてこれからじっくり考えたい。」


立大1回戦 リード守りきり今季初白星

  第1戦   4月19日(土)
法 大
立 大

(法)○中野(1勝)、下敷領 ― 新里

(立) ●小林(1敗)、大川、平田、三浦、平山、日野 ― 鈴木宏、高橋泰 


 まさかの連敗スタートとなった法大。優勝争いに加わっていくためにもこの試合は負けられない試合となった。法大先発の中野は初回に2死から走者を許すと二塁打を打たれ早々に1点を失ってしまう。しかし2回の法大の攻撃、1死満塁から9番・大引が左中間に走者一掃の適時三塁打を放ち逆転に成功する。3回にも相手捕手の後逸で1点を追加。さらに5回、ピッチャー中野の2点右前適時打などで4点を追加した。その後中野、下敷領のリレーで逃げ切り今季初白星を手にした。

*選手・監督の試合後のコメント*

中野投手(リーグ戦初勝利)「昨日先発だといわれた。平常心で行くことができた。(調子は)あまりよくなかった。これから負けられない試合が続くので1つずつ勝ちに行きたい。」

大引内野手(1年生ながらスタメンで2安打3打点の活躍)「( 2回の3点適時三塁打について)打った球はチェンジアップ。「あっ、打っちゃったな」っていう感じでしたね。思ったより飛んだ。風のおかげですよ。(チーム初勝利について)「これだけ一勝するのが大変か」という感じですね。8−1になった時に気が抜けたので、明日からは気をつけようと思います。」

新里主将「2回の大引の適時打が大きかった。勝ててほっとしているが、ミスも出ているので詰めていくところもある。」

金光監督「(初勝利をしたが)まずは勝ち点を取らないと。先週のバント失敗から今日は結果として生かされていた。ミスの少ないチーム。これが春の課題になっていくと思う。」


慶大2回戦 序盤の失点が響き連敗

 第2戦   4月13日(日)
慶 大
法 大

(慶)参鍋、川口、小林康、○清見(2勝) ― 安藤明

(法) ●松本祥(1敗)、荒瀬、中野、下敷領、山下哲― 新里

[本](慶)中村1号(3回3ラン=松本祥)


 
 昨日、接戦を落とし黒星スタートとなって迎えた第2回戦。法大は2回に慶大に先制を許したが、その裏の攻撃、先頭の5番・村上が三塁打で出塁すると6番・新里の犠飛ですぐに同点に追いつく。しかし同点に追いついた後の3回、1死一・二塁から5番・中村に左中間に本塁打を浴び再びリードを許してしまう。この試合どうしても負けられない法大はその裏、4番・佐々木の適時打で1点を返し、さらに7回、2死一・三塁から村上の適時打で1点差まで詰め寄る。ところが9回に慶大4番・早川の適時打で1点を追加され万事休す。金光新監督率いる新生法大は連敗スタートとなった。

*選手・監督の試合後のコメント*

松本祥投手(今季初先発)「(今日の調子は)悪かった。特にコントロールが悪かった。(次回の登板にむけて)これから負けられない試合になるので、今日の試合の反省をきっちりしてまた投げたい。」

村上外野手(3安打の活躍)「勝ちたいという気持ちが3安打につながった。でもチームが負けてしまった事の方が大きい。これからチームが勝てるように活躍していきたい。」

佐々木内野手(怪我から復帰、3安打)「怪我で足の調子が良くなく、守備の面で不安があったため昨日は代打での出場だった。今日は負けるわけにはいかない試合。出たからにはベストを尽くした。サードを守ることで、打つだけでなく守備からも自分のリズムをつくれるので楽しんでやっている。(今日の試合について)今日は負ける試合ではなかった。前半の犠打失敗が大きかった。まだ一戦目が終わったばかり。まだまだ優勝が狙えるので気を引き締めて次の試合に臨みたい。」

新里主将「(先発の松本祥投手について)悪くなかった。立上がりの球はよかった。ビックリした。ブルペンより良かった。スタミナはケガの影響があるかも。2巡目ぐらいにつかまるケースは前からあった。球威が落ちるというよりコントロールが甘くなる。(2番手で初登板した荒瀬投手について)普段通りですね。気持ち的にもしっかりしているから。(主将として2試合目となった今日の試合について)力不足です。ツメの甘さ。バッティングでも自分にもチャンスがあった。あそこで打てなければ…。」

金光監督「(今日の試合について)3つの送りバント失敗が今日の全て。まずそこを改善していかなければ、勝ちにつなげる事は出来ない。(若手選手の起用について)試合に出ている以上、学年は関係ない。その中で勝てるチームを作っていかないと。(次回の試合にむけて)また明日から切り替えて来週の立大戦にいい形で臨みたい。」


慶大1回戦 下敷領好投も開幕飾れず

  第1戦   4月12日(土)
法 大
慶 大 ×

(法)●下敷領(1敗) ― 新里

(慶) ○清見(1勝) ―安藤明 


 金光新監督初の公式戦となったこの試合、法大の開幕投手を任されたのは公式戦初登板の下敷領だった。下敷領は再三走者を許すものの、粘り強いピッチングで7回まで慶大に得点を許さなかった。しかし8回慶大・池辺、中村の安打で2死一・三塁とされ続く6番・結城秀に右前適時打を打たれ1点を奪われた。法大打線は慶大のエース清見に2安打に押さえられ好投の下敷領を援護することが出来ず、春季リーグ戦黒星スタートとなった。

*選手・監督の試合後のコメント*

下敷領投手(開幕投手)「先発を言われたのは昨日の夜。初めは緊張していたが、楽しんで投げられた。コントロールを重視した粘り強い投球が出来たと思う。次に投げる時は絶対に勝ちたい。」

新里主将「(開幕戦について)やるべき事はやってきたので、今までにないくらい楽しみでした。(4番を打ったことについて)佐々木が(怪我から)帰ってくるまでと思ってやっています。(先発した下敷領投手について)アンダースローで独特だけどいい球を投げる。今日の調子はそうでもなかったけど。(今日の試合について)今日は下敷領に申し訳なかった。」

金光監督「(先発した下敷領投手について)2年生だが、その若い力に期待しておもいきって起用した。敗れはしたが、よく抑えてくれた。(今日の試合について)今日のような接戦になる試合が今後も多くなってくると思う。そこをしのいで、勝ちにつなげていきたい。」


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