ヤンキース田中将大投手(27)がツインズ戦に登板し、味方の大量援護もあり今季4勝目(2敗)を挙げた。

 雨のため試合開始が35分遅れ、1回から味方打線も爆発したため初回のマウンドに上がるまで待ち時間が長い試合で、序盤はリズムをつかめなかった。2回には先頭から2連打され1失点し、球数も多く費やした。だが徐々に安定感を増し、今季最長タイの8回、最多の110球を投げ、7安打、無四球、5三振で1失点(自責1)。8回は2死一、三塁から最後の打者をこの日最速の94マイル(約151キロ)速球で空振り三振に仕留めた。白星は5月27日のレイズ戦以来となる。

 田中は「(最後の三振の球は)あそこは気持ち入りましたね。最後しっかりと抑えたかったですし。グダグダな状態でマウンド降りるのは自分自身、すごく腹立つし、印象も自分の中で、せっかくいい登板できてても、最後打たれて途中でマウンド降りると、気持ち的に違うんで。何とか最後しっかり締めたいなと思いました」と話した。

 ジラルディ監督は「ほとんどの打者に対して有利なカウントに持ち込んでいたし、ゴロアウトが取れていた。打線の援護がなかなか得られていなかったので、大量援護で彼にとって良かった」と話した。