上原ブルペンで稼頭央に61球、新球試した
オリオールズ上原浩治投手(33)が27日、今季初めてスパイクを履いてブルペンに入り、アストロズの松井稼頭央内野手(33)を打席に立たせて61球のピッチングを行った。年明け2度目の投球練習で、上原が同じ施設で練習中の松井に「打席に立ってもいいよ」と持ちかけて早くもメジャーリーガーを相手にしての実戦調整が実現。ストレート以外にフォーク、カット、シュートと新球のカーブとチェンジアップを試投した。
グラウンドで遠投など、ウオーミングアップを終えた上原がスパイクを履き、ブルペンに入った。捕手を立たせて10球投げたところへ、バットを持った松井が笑顔で打席に立った。前日からスパイクを履いてランニングなどの練習を開始したため上原は「腰が張っている。調整は順調だけど、状態はいまいち」と話していたが、メジャー初登板に向けた意気込みのこもった球を投げ込んでいった。
メジャーリーガーを相手にした投球練習だけに、ストライクゾーンのチェックにも余念がなかった。まだ捕手を中腰に立たせてのピッチングだが、松井が打席に立つと、わざわざ外角に捕手の位置をずらさせた。球がベース上から外れると「今のはストライクにとってくれる?」と松井に質問。「最初のうちはとってくれないかも」という答えに、苦笑いを浮かべながらも表情は真剣だった。
球威や変化球の状態は、松井が太鼓判を押した。「体感ですけど、90マイルちょっと(144キロ)は出ているんじゃないですか。この時期、これだけ生きた球を見られるのはありがたいです」と感謝。フォーク、カット、シュート以外にも、新球のカーブ、チェンジアップも試投し「どう?」と確認。松井は「腕が横から出るときがあるかな。フォームの緩みは、メジャーでもカーブを投げるピッチャーでもっと緩む投手はいる。実戦でどうなるかは分からないけど、ボクは実戦で使えると思う。曲がり具合なんかは、いけると思う」と話した。
もともと、ブルペンで1人で投げ込むより、打者を相手にフリー打撃に登板して調整する方が好きなタイプ。「筋が違う」とFA宣言後は、古巣のジャイアンツ球場での練習は行っていないが、松井が打席に立っての投球は、上原にとってこれ以上ない練習になった。「ちょっとバテた。スタミナはこれから」と話すが、仕上がり具合は順調。準備万端で、2月15日のフロリダキャンプに乗り込む。【小島信行】
[2009年1月28日8時44分 紙面から]
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