4256安打の大リーグ通算安打記録を持つピート・ローズ氏(69)が、日米通算3500安打まであと「3」のマリナーズ・イチロー外野手について本音を明かした。スポーツ専門局ESPNのコラムニスト、リック・ライリー氏のインタビューで、自らの持つシーズン200安打10度に迫るイチローの打撃スタイルについて言及。「3、4シーズンは全体の27、28%が内野安打。世界一幸運な男に違いない」と皮肉をこめて指摘した。

 さらに、イチローの日本での1278安打を通算安打として計算すべきかどうかとの質問には「オレを5、6年、日本でプレーさせてごらん。日本野球を悪く言うつもりはないが、基本的には3Aレベルだ」と断言。「カウントすべきでない」との立場を示唆した。

 同氏は、現役最多の2904安打を記録するヤンキース・ジーターにもかみついた。「最初の3000本は簡単ではない。でも(4000本までの)最後の1000本はさらに厳しい。オレを超えるなら、今季(打率2割6分2厘)のような年があったらダメだ」。野球界から永久追放になった「ヒットキング」のプライドは健在だったということか。

 一方、同じESPNのサイトではコラムニストのロブ・ナイアー氏がイチローに肯定的な意見を記している。イチローの最初の5年間の平均安打数226本を、ローズ氏のメジャーデビューと同じ22歳から続けていれば現時点で3200本を超え、同氏の2966安打を上回っていると説明。イチローの才能は高く評価されるべきで「ただ1つ、生まれるべき国が違っていた」としている。