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薬物汚染ヤンキース在籍選手最多22人

 大リーグの薬物汚染についての報告書「ミッチェル・リポート」で、実名で薬物使用を告発されたロジャー・クレメンス投手(45=前ヤンキース)が13日(日本時間14日)、弁護士を通じて反論した。同投手の弁護士ハーディン氏は「ひぼう中傷だ」と報告書に疑問を投げかけた。だが、過去を含めてヤ軍在籍選手は、30球団最多となる22人が告発される異常事態に、ニューヨークは騒然となった。

 クレメンスは、ミッチェル元上院議員が作成した報告書中、9ページを割かれ、実に82回も名前を使われて告発された。これに対し同投手の弁護士ハーディン氏は「ロジャーの名前が載っているのはフェアじゃない。彼が薬物を使用した証拠はこれっぽっちもないのに、ひぼう中傷を受けている」と反論した。

 クレメンスも同弁護士が発表した声明の中で「ステロイドの使用を否定するとともに、ヤンキース元トレーナーの不確かな陳述を元に、報告書に名前が載せられたことに憤慨している」と現在の心境を明らかにした。

 クレメンスについて証言したのはブルージェイズ、ヤ軍でコンディショニング担当だったマクネイミー氏。ブ軍時代の98年にステロイドを注射すると、劇的にパフォーマンスが向上したことや、ヤ軍時代に同投手のお尻に注射を打ったことを証言している。

 弁護士のハーディン氏は「留置場に入れられる可能性をちらつかされて、言わされただけ」と、マクネイミー氏の言葉が当てにならないものだと主張する。だがペティット、ジアンビ、ビローン、シェフィールド、ブラウン、ジャスティス、ノブロック、スタントン…と、過去の在籍者を含め、ヤ軍関係者が22人も告発される異常事態。ミッチェル氏やセリグ・コミッショナーの会見が開かれたこともあり、世界一26度を誇る名門チームを抱えるニューヨークは揺れた。

 中でもクレメンスとともに、ペティットの名前が報告書に登場したことは、ヤ軍の来季編成にも大きな影響を与える。現役続行を表明し、王とともに左右のエースとしてローテの中心を担う左腕が薬物にまみれていたということになれば、クリーンをモットーとするスタインブレナー・オーナーも黙ってはいない。新たなチームの顔としてツインズ・サンタナの獲得に本腰を入れる可能性もある。

 同オーナーはこの日「現在、報告書を見直しており、ノーコメント」という声明を発表するにとどまった。それは嵐の前の静けさのようだった。【千葉修宏】

[2007年12月15日8時56分 紙面から]

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