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ロ軍マイナー契約野茂異例の救援ボーナス

 ロイヤルズとマイナー契約を結んだ野茂英雄投手(39)が異例の救援ボーナスを盛り込んでいることが5日、分かった。メジャーに昇格した時点で年俸60万ドル(約6600万円)が保証され、また先発と救援に分けてインセンティブ(出来高)が設定されている。ブルペン起用でも60試合で満額10万ドル(約1100万円)を手にする。メジャー通算320登板でリリーフわずか2試合しかないが、救援ボーナスは起用法にこだわらない意欲の表れ。3年ぶりのメジャー復帰に執念を燃やす野茂へのニンジン作戦となった。

 敗戦処理もいとわない。「メジャーのマウンドに戻る」。その一念だけで右ひじ手術から1年半も孤独なリハビリを続けた野茂は、メジャー通算123勝の先発起用にこだわってなかった。判明した出来高の内容が物語っている。近鉄時代を含めても救援登板は7試合。メジャーではタイガース時代の00年6月24日インディアンス戦を最後にない。先発完投を美学にしてきた野茂が、60試合で満額をクリアする救援ボーナスを盛り込んだ。あらゆる起用法を想定しての準備だった。

 ムーアGMは「キャンプに参加するのは、いずれも競争を勝ち抜く力を持った選手ばかり。彼もそのチャンスがある」と評価した。メジャー昇格時の年俸60万ドル。キャンプ招待選手としては平均的だが、モチベーションを刺激する出来高を付けた。先発、ブルペン起用とも同じく最大で10万ドル。ただハードル設定は救援の方が甘い。20試合目から付く先発ボーナスは、4カ月近くローテーションを守ってようやく手にする。32先発の満額クリアにはほぼ1年間ローテーションを守る必要がある。一方、救援も20試合目からだが、こちらは早ければ開幕2カ月後には到達。満額の60登板は昨季だけで98人がクリアしており、ブルペンに不慣れな野茂でも達成可能な設定だ。

 04年にはメジャー日本人投手で最高の年俸900万ドルを誇った野茂。わずか10万ドルのボーナスとはいえ金額の多寡は関係ない。先発は7段階、救援は9段階にも細かく出来高を設定しており、投げることを生きがいとする男への「発奮料」といえる。今季から指揮を執る前日本ハムのヒルマン新監督も歓迎する。4日のロ軍公式ホームページで「まだ情熱にあふれてる。彼の投球を見たいし、真剣に目を向けていきたい。薮田にとっても心強い存在だ」と、伝説のトルネード復活に注目した。

[2008年1月6日9時16分 紙面から]

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