開幕投手に決まっている日本ハム大谷翔平投手(20)が、満点キャンプを打ち上げた。27日、ブルペンで67球を投げ、先乗り自主トレから1カ月以上に及ぶ沖縄生活を締めた。「100点(満点)でいいんじゃないかと思います。ケガもなく、しっかり調整できました。しっかりと追い込めました」。5番DHで出場が予定されている今日28日広島戦(名護)との練習試合を終えると、同地を離れ、本拠地・北海道へと戻る。

 意図を持って最終日を迎えた。20日に開幕投手に起用することを伝えられ、24日の紅白戦では4回9Kと好投した。だが本人の中で物足りなかったのがカーブ。「ゲームでもあまり投げてなかったので」と、この日は67球のうち40球がカーブだった。やり残したことを問われ「ないです」とキッパリ。「ある程度、どの球種もいいところまできています」と、手応えを口にした。

 この日の韓国・SK戦は、疲労を考慮され出場しなかった。札幌に戻った後、3月3日には巨人戦の先発登板も予定されている。同27日楽天との開幕戦(札幌ドーム)まではちょうど1カ月。「まず開幕戦でしっかり自分の仕事ができるように。寒いところに戻るのでケガだけはしないようにしたいです」と気を引き締めた。栗山監督は「(今季、大谷)翔平が大爆発してくれると信じてる」。満点をつけた自己採点は、その準備が順調に整っていることの証しでもある。【本間翼】