日本高野連と朝日新聞社は6日、大阪市内で第108回全国高等学校野球選手権大会の第4回運営委員会を開き、今夏開催した同大会で初導入したビデオ検証についての振り返りを報告した。
同大会におけるビデオ検証は全48試合で17回実施。そのうち判定通りであったケースが9件、確証を得られなかったため判定通りとしたケースが2件、判定を変更したケースが6件だった。
なお、出場した49代表校の部長(責任教師)または監督を対象にアンケートを実施。49の回答(部長、監督ともに回答したケースも複数)があった。
今回の結果を踏まえて「ビデオ検証を導入したことをどのように評価されますか」との問いには、「とても高く評価する」が最多で63.3%。評価する28.6%、どちらともいえない6.1%、あまり評価しない2%、評価しない0%と続いた。評価する回答が9割を超え、理由として「判定の正確性や公平性を高め、選手が納得して次のプレーに臨める」などの点が挙げられた。
また、今回は検証を求めて判定が覆っても、残り1度しか検証を求められないという運用だった。この回数制限を含め、ベンチからの意思伝達のしやすさ、審議時間、適用プレーの範囲など、ビデオ検証の運用においては、約2割が「課題を感じた」と回答。判定が覆った場合でも残り1度しか検証できない運用の見直しなどを求める意見が複数あったという。
高野連の井本事務局長は「色々課題もあるかと思うんですけど、検証を導入するって決めたときの、チームに、選手に、より正しい判定を返すっていう当初の目的は、100%とは言いませんけど、それなりに達成はできてるのかなと。あと、8割近いチームが課題を感じなかったというところは、今回甲子園で高校野球がやったビデオ検証っていうところを、皆さんご理解していただいたのかなっていう手応えを感じています」と振り返った。

