日本ハム2年目のルイス・メンドーサ投手(31)が「大役」に向けて、万全をアピールした。今季2度目の実戦登板し、最長5回を投げ2安打無失点。最速147キロと好調な仕上がりを披露した。「持ち球を全て使えたし、コンディションはすごく良いよ」。昨季は7勝13敗と大きく負け越し、雪辱シーズンの初登板は、開幕2カード目の初戦3月31日ロッテ戦(QVCマリン)の予定。大谷に次ぐ「第2エース」が、スタートに備える。

 経験が後押しした。2回。先頭打者のグスマンに死球を与えた。続けて四球。わずかに心は揺らいだが、失点は許さなかった。来日当初の昨年2月のキャンプ初実戦では、三塁偽投でボークを取られてから大乱調。過去の失敗を新たに加入した仲間へ伝授し、自らにも強く胸に刻んでいた。「(新加入の)ガラテには、サインや細かいプレーが多い日本の野球の難しさを伝えたよ」。反省を生かしテンポ良く62球。栗山監督は「体の調子が良さそう。安心材料」と評価した。

 今キャンプ中、起床時から欠かさなかったのが母国のメキシカン・ミュージック。「起きた瞬間から、いいムードにさせてくれるんだ」と苦手な早起きも、陽気に起床。CD1枚に計256曲が詰め込まれた逸品を心の支えに、完走した。「メキシコでプレーしていると感じるよう、しっかり準備をしてきたんだ」とニンマリ。身も心も準備万端な助っ人が、チームを陽気にアゲていく。【田中彩友美】