怪物攻略へ「納豆野球」を見せる。楽天大久保博元監督(48)が開幕戦の対戦相手である日本ハム大谷攻略に向けて、粘りの打撃をポイントに挙げた。「2ストライクになっても、粘ってファウルにする。そこからフォアボールを取ったりして出塁する。王道すぎるけど、納豆野球でいいよ」と故郷茨城の名産になぞらえた。

 我慢比べは覚悟している。開幕マウンドは則本昂大投手(24)に託した。162キロ右腕との投げ合いでは1点の重さがさらに増す。「フォアボールやエラーが罪になる」と1つのほころびから試合が動くと言い切った。より多くミスを誘うためには、各選手の積極性が重要。「相手もプロ。初球から振らないと分かったら、どんどんストライクを取ってくる」と振らせることで緊張感を与え、かき回すつもりだ。

 キーマンは1番打者の聖沢だ。「2ストライクからの打撃で粘りが出てきている。相手に嫌な1番だなと思わせたい」と粘る気は満々だ。大久保監督は札幌ドームで行った前日練習では打撃練習や野手の動きに目を光らせた。「状況別の作戦も出来ている。秘策を使いながらのぞんでいく」と力強く言った。打ち崩せそうなにおいがプンプンとしてきた。【島根純】