右肩手術から現役復帰を目指していたソフトバンク斉藤和巳リハビリ担当コーチ(35)が29日、復帰を断念し、31日付で退団すると発表した。

 96年に南京都からダイエーに入団。03年には20勝を挙げ、ダイエーの日本一に貢献、沢村賞を獲得した。その後は右のエースとして君臨し、06年に2度目の沢村賞に輝いた。通算150試合に登板し、79勝23敗、防御率は3・33。

 右肩を2度手術し、07年を最後に6シーズン登板機会がなく、リハビリを続けてきた。10年限りで支配下登録を外れ、11年からリハビリ担当コーチの肩書で、現役復帰を目指していた。

 ヤフオクドームで会見した斉藤コーチは「手術を受けるにあたり、1軍で投げるだけじゃなく、1軍の戦力になるというのが、決断の大きな要因だった。今月に入って、そのイメージができなくなっていた。そのイメージを持てないなら、ここでけじめをつけるのが一番と決めた」と涙ぐみながら語った。

 今後については未定。