<パCSファイナルステージ:ソフトバンク4-1日本ハム>◇第6戦◇20日◇ヤフオクドーム

 日本ハム稲葉篤紀内野手(42)はチームが敗れ、20年間の現役生活の幕を閉じた。4点を追う9回に代打で登場したが捕邪飛。現役最後の打席となったが「これで最後かなという打席で三振でもいいから、悔いのないスイングをしようと思った。目いっぱい振りました。悔いはないです」と振り返った。

 試合後にはソフトバンク松田らが駆けより、5度の胴上げをしてもらった。「うれしかったですね」と感極まった。日本シリーズに進出すれば、再び本拠地の札幌ドームでユニホーム姿を見せるという夢があった。あとわずかで届かなかったが「札幌ドームに帰りたかったけど、ここまで一生懸命やってきた。(後輩の)選手たちも悔いはないと思う。来年はやってくれると思う」。最後は涙目で後輩らの、さらなる飛躍を願っていた。