楽天星野仙一監督(67)が今季限りでの退任を発表した18日、本拠地の仙台にも衝撃が走った。この日ロッテ戦が行われたコボスタ宮城では、スタジアムに来て初めて知り、驚くファンの姿も。「寂しい」「お疲れさまでした」など、感謝と退任を惜しむ声が広がった。

 昨季、楽天を日本一に導いた闘将が今季限りでユニホームを脱ぐ。星野監督の背番号77がプリントされたTシャツを着て観戦に訪れた東北大在学の24歳男性は、スタジアムの外でその事実を知り「えっ?」と驚いた。それでもすぐに「日本一にもなって、やることをやったと思う。お疲れさまでした。辞めることにだれも文句を言わないのでは」とねぎらい、一緒に観戦に来た23歳男性も「寂しいというのが、率直な感想です」と漏らした。

 女性ファンも寂しさを隠せなかった。仙台市在住の佐々木渚さん、菅野かおりさん(ともに25)は「突然なのでびっくりしている。来年が心配です」と声をそろえた。長野と静岡からそれぞれ応援に駆けつけた30代の女性2人も「残念です。去年、頑張って野球界を盛り上げたのに」と、残り少なくなってしまった星野監督の楽天ユニホーム姿を目に焼き付けた。

 中には監督交代で、新たな期待を寄せるファンもいた。仙台市在住の35歳女性は「来年は若手選手がチャンスをもらって、チームを盛り上げてほしい。監督も含めて若返りがいいんじゃないですか」と話していた。