<ソフトバンク2-1オリックス>◇2日◇ヤフオクドーム

 ソフトバンクがシーズン最終戦で3年ぶり、18度目(1リーグ時代を含む)のリーグ優勝をつかんだ。

 打った。やった。優勝だ!

 最後に決めたのはソフトバンクの選手会長の松田宣浩内野手(31)だった。10回1死満塁。代わったばかりの比嘉のスライダーを振り抜くと、打球は左中間を真っ二つ。一塁を回ると、ベンチを飛び出していたチームメートに、あっという間にもみくちゃにされた。涙が自然と流れる。男泣きの秋山監督と2人で抱き合った。

 「うれしいのひと言。優勝を決められて良かった。つないでくれた前の打者の気持ちを忘れず、僕もつなぐ気持ちで食らいついていった。今年最後の打撃と思って打った。勝てない時期のことを思い出し、全員の気持ちを乗せた」と興奮気味にまくしたてた。監督、孫オーナーに続いて、生まれて初めて胴上げされた。

 優勝目前の足踏みに、選手会長としての責任を感じていた。敗戦後に緊急の選手ミーティングを呼び掛けるなど動いたが、雰囲気は変わらなかった。「プロに入って一番くらいの苦しい9月だった。この勝利、優勝で本当に報われた」。やっとつかんだ優勝はずしり重かった。

 先月20日には第2子となる長女が誕生したばかりで、二重の喜びとなった。「1人目(長男)も優勝した2010年に生まれた。今年も優勝ベビーにしてあげたかったので良かった」。優勝を決め、スッキリした気分でCSに臨める。「日本一になりたい」。今季は右手指を骨折して離脱。もどかしさも残ったが、優勝を決めたばかりのグラウンドで、次の目標をしっかりと定めた。【大池和幸】

 ◆松田宣浩(まつだ・のぶひろ)1983年(昭58)5月17日、滋賀・草津市生まれ。中京高(岐阜)で2年夏に甲子園出場。亜大では1年春からリーグ戦に出場し、東都1、2部通算19本塁打。05年ドラフト希望枠でソフトバンク入団。94年小久保以来となるルーキー開幕スタメン出場(7番三塁)を果たした。11、13年ゴールデングラブ賞。13年WBC日本代表(21打数7安打)。180センチ、89キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸2億2000万円。