ソフトバンク松田宣浩内野手(31)がリーグ優勝を決めたバットでクライマックス・シリーズも打席に立つ。2日のリーグ最終戦で球場全体の、日本中の鷹党の期待を集め、延長10回、左中間を真っ二つに切り裂くサヨナラの打球を放ったバットだ。

 球史に残る「10・2」を決めた歴史的一品となった。松田は「関係ないです。普通に試合で使うだけですね」と15日から始まるCSファイナルステージでも、頼れる相棒を握りしめる。

 この知らせを聞いた王貞治ベースボールミュージアム関係者は「ぜひバットを飾りたいと思っていたのですが…」と残念がった。リーグ優勝のトロフィーとペナントを展示中で、ヒーロー松田の等身大パネルも飾られているだけに、のどから手が出るほどのお宝だ。

 普段通りを貫くために、気にせず使おうとする松田だが、CSは過去5度出場し19試合で63打数11安打。1本塁打、1打点で打率は1割7分5厘と結果を残せていない。CS突破に燃える選手会長を幸運のバットが後押ししてくれるはずだ。

 歓喜のリーグ優勝の翌日から2日休み、ヤフオクドームで全体練習が再開された。「しっかり休めた。いい緊張感でCSファイナルへ入っていける」。リフレッシュした松田はフリー打撃で快音を連発した。お宝バットでCS、日本シリーズでも安打を重ねれば、オフには超お宝「日本一バット」として、ミュージアムに展示されるはずだ。【石橋隆雄】