オリックスのイケメン新人が「猛打賞デビュー」で開幕1軍をアピールだ。宮崎キャンプ初の対外試合となる韓国・KTとの練習試合で、ドラフト8位小田裕也外野手(25=日本生命)が9番左翼で先発。3安打3得点2盗塁をマークした。

 出だしは最悪だった。2回の守備で後方の飛球を見失って二塁打にした。凡ミスに「やばいと思った」と言うが、社会人時代に教わった切り替えの大事さを思い出した。3回の初打席で左投手の初球を右前打だ。

 「引きずらないように初球から振ろうと思った。ヒットを打てたので乗っていけた」。続く駿太の初球に二盗。4回は左前適時打、8回も右前打と二盗を決めた。持ち味は守備と足。守りでつまずいたが、盛り返しての3安打に森脇監督は「自信にして発展してもらいたい」と期待した。

 ワイルド系の端正なマスクで注目度がひそかに上昇中だ。バレンタインデーのチョコレートはこれまで年間2個が最高だった。だが今キャンプはもう10個以上ファンからもらい、自己記録を更新中だ。

 「開幕1軍で使ってもらえるよう頑張りたい。個人的な目標はシーズンを通して1軍にいること」。激戦区の外野に何とか食い込んでいきたい。【大池和幸】

 ◆小田裕也(おだ・ゆうや)1989年(平元)11月4日、熊本・八代市生まれ。九州学院から東洋大に進学し、現ロッテ鈴木、藤岡らと全日本選手権で優勝。日本生命では現巨人小林、現ロッテ井上と同学年のチームメート。50メートル5秒9、遠投120メートル。趣味はボウリングで1ゲーム最高268。右投げ左打ち。