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巨人上原が開幕投手へ静かな始動

 今季、先発復帰する巨人上原浩治投手(32)が7日、静かに08年のスタートを切った。この日、川崎市のジャイアンツ球場で本格始動。西村健太朗投手(22)と約6時間汗を流した。エースは昨年末とは別人だった。シャープな顔、体つき。「3キロまでいってないだろうが、体、絞ってきたで」。大阪に帰省中もトレーニングを継続、断酒を貫いた。

 妥協なく追い込むスタイルから、体との対話重視へ。プロ10年目の大きな方針転換を、初日から実践した。外野フェンスを急ピッチで走る、オフ風物詩の光景はこの日ない。「けがだけは本当にしたくない。去年は開幕の1カ月いなかった。今まで、練習をやり過ぎ、というのがあった。量を落とす。質は、そのままに」。

 1年間マウンドに君臨することに重きを置くからこそ、あえて2年ぶりの開幕投手に照準を定めていない。「けがでレベルが下がると、いろんなことに挑戦できなくなる。開幕どうこうというより、その辺で投げられれば。半年間ピークを維持し、同じ気持ちでやること」と言った。原監督は開幕投手について「現時点では白紙です。今のところ、上原は先発。『じゃあ開幕は上原』とは、まだ言わない方がいい。内海、グライシンガーもチャンスはある」と横一線を強調する。競争意識をあおりながらも、エースを焦らせるつもりはなし。焦らずじっくり…の先に、大本命の“指定席”がある。

 敵は己の内にある。07年の経験から導き出した結論だ。球団セーブ記録を更新すると、星野ジャパンの守護神まで上り詰めた。1点差の9回裏、簡単に抑えてみせた韓国戦。能力の高さを見せつけた。大きな視界が開けるのも、無事是…を通してこそだ。「金メダルを取って、輪になって喜べたらいい。FA? シーズンが終わるまでは、考えられない」と言った。足元を固め、緩やかで確かな上昇曲線を描く。上原の08年が静かに幕を開けた。【宮下敬至】

[2008年1月8日9時55分 紙面から]

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