野球

長谷部、長距離走最下位もマイペース強調

　楽天の即戦力ルーキー長谷部康平投手（２２＝愛知工大）が、超マイペース調整で大物ぶりを発揮した。１３日から始まった新人合同自主トレで長距離走に臨んだが、ともに参加した５選手すべてに周回遅れとなる断然の最下位。それでも「自分のペースで走るのが好きなんです」と気にする様子を見せなかった。昨年新人王に輝いた田中も、同時期の長距離走は最下位。小山フィジカルコーチも「このくらいの方がいいんじゃないですか」と“吉兆”を歓迎した。

　次々と仲間が横を通り過ぎていった。時折苦しそうな顔こそ見せたが、焦ることなく走り切った。「（長距離走は）ダメなんですよ。大学の時も最下位ぐらいだったし、抜かれるのは慣れています」。４００メートルトラックを１２周したが、５人の仲間に計９回も抜かれた。とはいえ調整まで遅れているわけではない。「明日くらいには立ち投げでブルペンに入ろうかなと思います」と独自の調整プランを明かした。

　長谷部にとってはあくまでプラン通りの自主トレ初日。「今日みたいに続けていけば（キャンプ初日の）２月１日もいけると思いますよ」。日を追うごとに本領を発揮しそうだ。【小松正明】

［2008年1月14日9時17分　紙面から］

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