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楽天マー君「豪快クイック」習得
楽天田中将大投手(19)が早くも「弱点」を克服した。第2クール初日の5日、ブルペンに入ると今季初の100球超えとなる111球の投球練習。課題となっていたクイック投球のスピードは1・2秒前後にまとめ、昨年秋季キャンプから取り組んだ成果を見せると「少し早くなったと思います。キャンプの課題の1つですから」と手応えをつかんだ。キャンプ序盤から快調に飛ばすマー君からまた1つ死角が消えた。
同じ失敗は繰り返さない。セットポジションからスムーズな動きで直球、変化球を投げ続けた。「むだな動きを少なくしました。秋からやってきたことですから」。昨年はクイック投球の遅さをつかれ、28盗塁を許した。前半戦は動作開始からボールがミットに届くまで1・3秒以上もかかっていた。紀藤投手コーチは「秋季キャンプの時よりも早くなっている。1・2秒台前半なら合格でしょう」。杉山投手コーチも「クイックが早くて走りにくいと思わせることが大事」と目を細めた。豪快なフォームのままクイックを習得した田中が、今年は走者を塁にくぎ付けにしそうだ。【小松正明】
[2008年2月6日9時18分 紙面から]
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