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パウエル、オリックスと決裂していた

 ソフトバンク、オリックスとの契約が問題になっているジェレミー・パウエル投手(31)が5日、都内のホテルで二重契約疑惑の釈明会見を開いた。オリックスとの「合意」後、契約内容の変更を打診されたことで、交渉決裂の意思表示をしたと説明した。オリックスとの統一契約書も、ビザ取得の限定使用を確認した上でサインしたという。ソフトバンクとの契約優先も事実上3カ月出場停止というパ・リーグ勧告案を受け入れる姿勢を見せた。

 会見の冒頭、パウエルは二重契約疑惑を完全否定した。「二重契約をするつもりはなかったし、二重契約ではなかった。オリックスが私の権利を持っている認識はなかった。これが真実です」。強い口調で紙に記した文章を読み上げた。

 オリックスが合意を発表した1月11日時点の状況について「間違いなくプレーするつもりだった」と認めた。その後、身体検査を受け、正式契約を交わした上で、オリックスのキャンプに参加すると考えていたという。オリックスに統一契約書にサインしてファクスで送信したことには「ビザと在留資格証明書の取得のためにしか使わないと言われた」と反論した。

 オリックスとの契約が決裂した理由として、合意後の契約条件の変更を挙げた。「09年に関するオプションだった。身体検査後、決まっていたバイアウト(契約の買い取り)に関する項目で内容を変更しようと。オリックスに有利になる契約に変えようとしていた。去年、右ひざをケガをしたことで私の契約は複雑だった」。

 オリックスは、身体検査後に契約内容を変更できるようになっていたと主張している。だがパウエルは「私も代理人も倫理的でなく不誠実に感じた。これだけでは収まらない、さらに(変更を)求めてくると感じた」と言った。この不信感が決定打になり、1月20日前後に代理人を通じて交渉決裂を通告したという。同22日にファクスでサイン入り統一契約書を受け取ったとするオリックス側とは、時間的なズレがある。

 4日には、契約の優先権はソフトバンクにあるとした上で、支配下選手登録は6月23日以降とするパの勧告案が出た。パウエルは「とても残念だが、私のコントロール外。今日からはホークスの一員だと思っている」と勧告には従う意向を示した。

 会見後、福岡へ空路、移動した。「1日でも早くチームの勝利に貢献し、マウンドへ上がれるように前向きにやっていく」。事態の進展を見守りながら、キャンプ地宮崎でチームに合流するか、米国に帰国して練習するか、今後の調整方法を決定する。【中村泰三】

[2008年2月6日9時19分 紙面から]

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