最速5戦目での世界王者を目指す東洋太平洋ミニマム級王者・田中恒成(19=畑中)が31日、愛知県知多郡で行われた中部運動記者クラブ・ボクシング分科会表彰式で14年度の優秀選手賞の表彰を受けた。

 4~5月に愛知県内で予定されている初の世界戦。中京大学に在籍する田中は「この世界戦に留年はない。一発で決めます」と負ければ一生達成できない記録に気持ちをこめた。世界戦に向けて接近戦や、防御の練習などを取り入れている。「東洋太平洋を取った時よりも成長を感じています。自分でも楽しみです」と進化は止まらない。

 畑中清詞会長(47)は「今しかできない挑戦ですから。世界戦はやります」と全面バックアップ。本人は「畑中会長が世界戦をマッチメーク、スタッフも全力でサポートしてくれる。僕は試合に勝つだけという仕事をしっかり果たしたい」。周りに支えられ、田中が最速で世界を取る日は近い。