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評論家

中山雅史

中山雅史(なかやま・まさし)

日本サッカー史の一時代を築いたストライカー、中山雅史氏が日刊スポーツ評論家としてデビュー。W杯予選の過酷な戦いを経験し、2度のW杯に出場した中山氏が、当時を振り返るとともにザックジャパンに緊急提言した。

交代して分かった岡崎の推進力


<国際親善試合:日本4-2ニュージーランド>◇5日◇国立

 ニュージーランド戦は、勝つには勝ったけど得られるものがあったのかな? しっくり来ないというか、すっきりしないというか。

 その中で、FW岡崎が替えの利かない選手だということが、証明されたんじゃないかな。2列目のサイドで幅を広げて、前半4分の得点後も相手DFラインの裏を何度も狙って、深さを作った。それに伴って、パスが回るだけじゃなくチーム全体が連動していた。だから岡崎が下がった後半は、チーム全体に動きが少なくなった。本田、香川がいて足元へのパスは回っても、DFラインの裏を狙って飛び出す選手がいないから、連動性を欠いた。そうするうちに前への推進力がなくなり押し込まれた。岡崎は相手の嫌がる動きを繰り返したことで、全体を活性化させていた。存在は大きかったよね。

 MF香川はひやっとしたPKとはいえ、1点取ったことで気持ちは軽くなったと思う。ただ後半はイージーミスが増えた。マンチェスターUでの、日々の練習はしっかりとやっているし意識も高く持っているはず。ただ、試合不足だった。試合で感じるスピード、パワーは練習とは違う。だから後半、動きが落ちた。練習でもっとアピールしなきゃいけない。自分でも足りなさを感じたと思う。チームメートをけがさせたり、香川自身がけがしちゃダメだけど、これまで以上に意識を高めて、パワーを込めて取り組まないと。(日刊スポーツ評論家)

















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