<アユFISHING>

 強豪の小澤剛選手(シード)が圧勝!

 「第35回G杯争奪全日本アユ釣り選手権」(主催・株式会社がまかつ)が8、9日の両日、岐阜県下呂市の馬瀬川上流で11地区の予選を勝ち上がった64選手(シード、推薦を含む)が参加して行われた。2日目の決勝は6選手で匹数を競い、開始から引き釣りで確実にポイントを攻めた小澤選手が20匹(オトリ2匹込み)掛け、2位以下に大差を付け、一昨年の第33回大会以来2度目のG杯を手にした。2位は12匹で矢内伸人選手(小国川)が入った。

 トーナメンターとして野アユを追わせ、数々の表彰台に立った小澤選手。高々とG杯を掲げ「ほんとにうれしい。即、実感がわいてきた」と、一気にまくしたて弾かれたように笑顔を見せた。

 G杯に挑戦し続けて10年。「いつでもチャレンジャー」の気持ちで04年に3位、翌年は2位、09年は念願の頂点に立った。ところが昨年、ディフェンデイングチャンピオンとして挑んだ得意の岐阜・長良川は1回戦でよもやの敗退。しかも0匹。それだけに「今年にかける意気込みは特別」だった。

 初日のポイント制で競った予選は第1、4試合が10匹早掛けでトップ通過。翌日の準決勝もクリア。そして決勝は「肝心なところでいいクジ(2番)を引いた」と迷わず狙っていた最下流の共益橋上手へ入った。

 今シーズンのアユは「いつものレモン色より薄茶色の石に付いている」ことから瀬に立ち、じわりじわりオトリを引きピンポイントで攻める。オトリが外れたら何回でも打ち直し、ひとつひとつ確実にポイントをつぶす。「わずかでも反応ある所は攻め直して取る」。バラシも「18匹中の4匹は普通」と確率の範囲か意に介せず2時間で20匹(オトリ込み)。計算された釣りが2度目の優勝を呼び込んだ。

 この大会では「アユ釣りの何が面白いの」が口癖だった母親のもとめさん(70)が初めてその雄姿を見に来た。「1回は見ておきたかったみたいです」とうれしそうに話す。24年間アユを追い続け、ホレ込んだ気持ちが分かってもらえたと同時に、全く興味を示さなかった母親に最高の贈り物になったに違いない。【杉本】

 ◆小澤剛

 1970年(昭45)6月24日生まれ、41歳。愛知県豊田市在住。自営業。アユ釣り歴24年。巴川遊鮎遊所属、ホームは矢作川、長良川。

 ◆2位・矢内伸人選手の話

 攻めきれなかった。32回大会は4位だったので、取りあえず表彰台に立ててよかった。来年はうまくなるよう練習して来ます。

 ◆3位・木全崇博選手の話

 1匹ずつ確実に取り表彰台に乗れたのはうれしい。ただ小澤さんにダブルスコア負けは情けない。来年はもう1つ上を狙います。

 【4位以下の成績】<4>山田正巳(シード)6匹=445グラム<5>林真矢(三隈川)6匹=343グラム<6>松森渉(神通川)1匹(引き舟流失)<7>小室伸一(相模川)10匹<8>丹羽浩和(神通川)9匹<9>河林潔(仁淀川)9匹<10>猿渡俊昭(長良川)8匹。※7位以下は準決勝の成績、同匹数は重量で決定。