<船FISHING>

 寒グレが好調に釣れ続く南紀・白浜沖へ寒波が緩んだ3日、同南部堺の乗合船「純栄丸」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)の午後便で出た。荒れ後の活発な食いを期待し正午前から「シャクシの瀬」に入ったが、水温が急激に下がる悪条件に苦戦。予想外の渋い釣りだったが、最後には狙い通り良く肥えた良型の抱卵グレを仕留めるなど、午後5時前までに30~35センチの尾長3匹に41、43センチの口太を釣りあげた。条件が良い日には良型の数釣りが楽しめる。

 グレの産卵場で良型の魚影が抜群に濃い白浜沖の「シャクシの瀬」に正午前から入った。しけ後で波気があり絶好の下り潮も流れていかにも釣れそうだが、水温が16度から13度まで下がっているのが気掛かり。

 アンカーが投入されトモを瀬に向け、磯のフカセ釣りスタイルで40センチ超の抱卵グレを狙う。「3・5ヒロからやって」という船長の合図でスタート。船べりにまきエをしゃくで3杯入れ、刺しエのオキアミと同調させながら仕掛けを打ち返すが、グレの活性は一向に上がらない。

 急激な水温低下だけは打つ手がない。それでもなんとか活性を上げようと間断なくコマセを打ち続けた午後2時ごろ、瀬際まで流したウキがゆっくり海中へ入る待望の本命アタリ。糸フケをとりバシッと合わすとグーンとした重量感が伝わる。糸鳴りする引きをサオの弾力でかわしながら浮かせたのは33センチの尾長グレ。

 時合かと期待するが食いは続かず次は1時間後にグレが反応。瀬の上までウキが流れ、仕掛けを引き戻しにかかると道糸をバチッバチッと弾く食いアタリ。瞬時にロッドを立ててハエ根に突っ込むグレに応戦。船べりでもグイグイとロッドを絞り込んだのは良く肥えた40センチ超の口太グレ。ようやく納得サイズをキープ。

 さらに35、30センチの尾長を釣りあげるが、その後はまたしてもアタリが遠のく。同4時半ごろには下り潮が緩みだし、ヘダイが掛かった後は刺しエが残る。ここで最後の勝負とウキ下を一気に5ヒロまで落とし、オキアミのむき身を刺しエに活性が一段と下がったグレにアプローチ。

 すると、仕掛けがなじむと同時にウキがスパーッと海中へ入る鮮明なアタリ。3度の強烈な締め込みをラインを送りながらかわして仕留めたのはボッテリと肥えた43センチの抱卵グレ。最後に狙い的中の良型を仕留め、スカッとしたところで同5時前にサオを置いた。【日刊FPC・兵頭良弘】

 【今後の見通し】寒グレは水温が15度台まで回復し、本命の下り潮が流れると20匹前後期待できる。これからはサイズもひと回り大きくなり、40~50センチが高確率で狙えるだろう。

 【問い合わせ】純栄丸

 【電話】0739・72・5353。乗合船料金は1万2000円(エサ、氷付き=配合剤は別)。仕立て船料金は4人で4万8000円(他魚は6万円)。出船は朝便が午前6時(要確認)、午後便は午前11時半。

 【交通】阪和自動車道のみなべICを出て国道42号を南下。南部堺漁港前の信号を右に入った奥が乗船場。