第45回ベストドレッサー賞の発表・授賞式が30日、都内のホテルで行われ、小池百合子都知事(政治部門)、女子レスリング金メダリスト伊調馨(スポーツ部門)ら7人が受賞した。

 今年を象徴する人物として「受賞ラッシュ」が続いている小池氏は、環境相として「クールビズ」を世に出した05年以来、2度目のベストドレッサー受賞。昼間、都庁で着ていた黒ジャケットを、薄手のウールを使った黒いロングドレス、青系のジャケットに着替えて、レッドカーペットを歩き、「2度目の賞をいただくことができてうれしい。これからはファッションも楽しみたい」と述べた。

 ファッションの街神戸に近い兵庫県芦屋市出身。「彩りや、ソフィストケーテッド(洗練されたの意)など、どこかに神戸の味があるのでは」と、自身のファッションを分析した。

 報道陣に、ドレスの足元が透けてセクシーだと指摘されると、都政改革の理念に引っかけて「これも情報公開の一環として…」と笑わせた。

 ジャケットだけで50着は所有。「テレビキャスター時代や、ン十年前の(エジプト・カイロ)留学中のものも着ている。何が言いたいかというと、体形が変わっていないことを強調したい」と、今も当時のスタイルを維持していることもアピールしつつ、「好きなものは形を変えながら、大事に着る。ウエストは出したりしますが…もう、言わせないでくださいよ」と、ご機嫌だった。

 小池氏には、「ウールマーク賞」も贈られた。

  ◆  ◆  ◆

 同賞の受賞者は次の通り。政治部門=小池百合子(東京都知事)、経済部門=岡崎忠彦(ファミリア社長)、学術・文化部門=荒木飛呂彦(漫画家)、芸能部門=松下奈緒(女優)、菅田将暉(俳優)、スポーツ部門=伊調馨(女子レスリング金メダリスト)、インターナショナル部門=別所哲也(俳優)