東京都の小池百合子知事は12日に行われた定例会見で、皇族数確保のため、10日に衆参両院の正副議長がまとめた「立法府の総意」についての見解を問われ、「国民が納得するような形での法改正が必要」とした上で、今後の議論を見守る考えを示した。

与野党の代表者との議論をへてとりまとめられた具体策は<1>女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持する<2>「旧宮家」の男系男子を養子として皇族に迎える、の2点で、10日に高市早苗首相に手渡された。女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持する際、その夫や子どもを皇族とするかどうかについては意見がまとまらず明記されないなど、課題は残された。また、報道各社の世論調査で高い支持を得ている女性天皇のほか、女系天皇も含めた皇位継承権の問題が議論されていないことも指摘されている。

小池氏は、質疑応答で「立法府の総意」に関して、記者から「国民の納得が必要だと思いますが、この取りまとめどう見られますか」と問われ、「まず、皇位の継承というものは国家の基本に関わる事項であることは、言うまでもございません。これまで国会の場でいろいろな議論が重ねられ、取りまとめられたものと承知しております」とした上で、「国民が納得するような形での法改正が必要ですし、今後の議論を注視をしていきたい」と応じた。 一方、今回の議論に関して天皇陛下は11日、オランダとベルギー公式訪問を前の記者会見で問われた際、制度そのものへの言及は避けつつ、皇室の基本は国民と苦楽をともにすることだという認識を示された上で、「皇族数の確保のあり方についての議論においても、国民のみなさんの理解が得られるものとなることを望んでいる」と述べられた。制度改正への動きが進んでいる中で、異例の発言とも受け止められている。

小池氏は会見の中で、この陛下の発言にも言及。「天皇陛下がおことばを述べられておられるように、まさに国民の理解が得られるものに、というそのおことばについては、しっかりと受け止めるべきだというふうに思っております」と、口にした。